格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN師走の超強者祭り:野村欠場でサトシのタイトルにノジモフが挑戦。ノジモフと対戦予定だったベイノアは雑賀“ヤン坊”達也と対戦。

ライト級タイトルマッチ:ホベルト・サトシ・ソウザ vs. イルホム・ノジモフ

ライト級:雑賀“ヤン坊”達也 vs. “ブラックパンサー”ベイノア

サトシと対戦予定だった野村駿太は練習中に負傷し、左膝前十字靱帯損傷・左大腿骨骨挫傷・左膝外側側副靱帯損傷で全治3ヶ月〜6ヶ月とのこと。

もともと9月に組まれていたカードだが、その時は野村が試合での負傷で流れていた。その時も「時期尚早だと思っていたので、流れたのは野村にとってむしろプラス」と思ったが、今回も同じ感想。ATT所属になったと言っても、3ヶ月程度で効果は出ないだろうし、時間をかければもっと野村に期待感が持てるカードになる。あと1~2戦挟んで、来年大晦日くらいでいいのでは。

代わりに決まったのがノジモフ。もともとベイノア戦でライト級に出場予定だったとはいえ、本来フェザー級。昨年のケラモフと同様、一方的な試合になるのは避けられないか。

しかし、元のベイノア戦がまったくノレないカードだったので、この組み合わせになって良かった。ノジモフがライト級に転向するならともかく、フェザー級のまま階級上でトップ選手でもないベイノアと対戦する意味がまったくわからなかったので。ノジモフの実力をアピールするカードなら、同じ階級同士で組めばいい。仮に直前で減量が間に合わないなどの事情があるとしても、フェザー級ファイター同士で組むべき。

ベイノアと対戦するのはRIZIN3連敗中・11月にヌルハン・ズマガジーに秒殺されたヤン坊。年末は家族旅行の予定だったとのことで、まったく準備ができていない状況だが、もうRIZINに呼ばれるかどうか微妙な戦績なので、それくらいの不利なオファーでも受ける以外にない。ベイノア vs. ノジモフに比べれば勝負論はあるカード。

フアン・アーチュレッタ欠場により相手がいない新居すぐるのカードはまだ未定。DEEPレベルの選手で良ければ、出場アピールしている選手には事欠かないし、別に誰でもいいのでは?と思うが、もっと話題性のあるカードを組もうとしているのだろうか。アーチュレッタが出られないなら、新居のカード自体、そこまで必要だとも思わないが。

UFC on ESPN73:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト:ショーン・シャラフ vs. スティーヴン・アスプルンド

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マネル・ケイプ、ケヴィン・ヴァシェホス

ヘビー級の試合がファイト・オブ・ザ・ナイトに選出されたのは2022年のシリル・ガヌ vs. タイ・ツイバサ以来3年ぶり。その試合と比べてレベルは遥かに低かったが、2Rになってもスタミナ切れでグダグダな試合にならなかったのは良かった。

メインはマネル・ケイプがKO勝ち。正直、インパクトで言えば先週の平良の勝利を超えてしまっているか。試合後のケージ内インタビューでは、ヴァンの地元である2月21日のヒューストン大会で戦えとアピール。ヴァンもそれにSNSで答えている。

来年からPPVはなくなるとはいえ、タイトル戦は基本的にナンバーシリーズで開催される方向になると思うが、最初のノーチェUFCで女子フライ級タイトルマッチが行われたように、例外はあり得る。とはいえ、ヒューストンはすでにミドル級のショーン・ストリックランド vs. アンソニー・ヘルナンデスがメインとして発表済みで、2ヶ月で急遽タイトル戦が組まれる可能性は低いだろう。おそらくは4~6月の間のナンバーシリーズになるのでは。

いずれにせよ、両者が対戦を受諾して、UFCも組むことに反対する理由がない以上、ケイプが挑戦者になる可能性の方が高いと思われる。

怪我・体重オーバー等で何度か試合を飛ばしているだけに、同じイベントでバックアップ要員として平良が呼ばれる可能性も高そう。純然たるバックアップファイター(待機しても、タイトル戦で欠場者が出なければ試合なし)ではなく、先日のUFC323のように、別のトップランカーと対戦して、欠場者が出たらシャッフルされる形式になるとして、敗れたばかりのロイバルやモレノはない。となると、相手は2月に行われるアルバジ vs. 堀口の勝者になる可能性も出てくる。平良が挑戦者になった場合でも、ケイプがバックアップファイターとなって同様の試合が組まれるかもしれない。

もう1つ、パントージャが意外に軽症で復帰が早くなるような場合、ヴァン vs. パントージャのダイレクトリマッチのアンダーカードで平良 vs. ロイバルが組まれるというパターンもある(パントージャは無理をしないと思うので、おそらくないとは思うが)。いずれにせよ、2月1日のUFC325の頃には、4月以降のUFCのスケジュールと、メインで行われるタイトル戦も発表されるはず(されなければ、決まっているのが3月のBMFタイトル戦のみになってしまう)。

元Bellatorウェルター級王者のアモソフはUFCデビュー戦で快勝。さすがにランキングから落ちたマグニー相手に負けることはないと思ったが、それだけに内容も求められる試合だったので、それにしっかりと答えられた。他のBellatorトップ選手と違い、プレリムでノーランカーとの対戦という扱いだったが、この内容なら次戦はランカーで良いだろう。

 

DEEP129:メインイベント・青井人 vs. 水野新太

フェザー級タイトルマッチ。

オーソの青井に水野はサウスポー。前手で距離を測りローで牽制する両者。青井飛び込んでボディストレート。右を入れた。さらに飛び蹴り。青井の右にカウンターを合わせる水野。青井右ハイ。水野が出るタイミングでタックルに入った青井。テイクダウンしたが、すぐにケージを使って立った水野。離れ際にヒジを入れる青井。水野インロー。水野の左ストレートに左フックを返す青井。水野左ハイ。打ち終わりに左を返す青井。右フックを打ち込んだ青井。バランスを崩した水野にサッカーボールキックを狙う。右ミドルを入れた青井。水野左アッパー。青井タックルのフェイントから右フックを振る。間合いが近い。青井ワンツー。左フック、右ミドルとヒット。水野もパンチで出る。青井右オーバーハンド。水野タックルに。残り30秒でテイクダウン。ケージを背に立とうとする青井。立ってテイクダウンを狙ったところでゴング。

1Rやや青井。

2R。踏み込んで右オーバーハンドを出した青井だが、水野のインローで足が流れる。水野今度は左ミドル。またインロー。右ボディ。水野またインロー。左ボディ。青井がシングルレッグに入るが。水野が四つで組み止めた。入れ替えて離れる。青井もインローを蹴る。またインロー。水野のタックル。切った青井だがそこにヒザを入れた。青井が出て頭が当たったか?青井そのまま組んでスタンドバックに。クラッチを切った水野。離れる。右を入れる青井。水野が首相撲からヒザ。タックルにつなげた。差し返してこらえる青井。しかし身長差があり、ケージに押し込まれた青井が背伸びの体勢に。ブレイクがかかる。左を当てた水野。青井がパンチをフルがヒットしていない。またインロー。ニータップから右フックを出した青井だが空振り。ゴング。

2Rは打撃で押した水野。

3R。青井踏み込んで右を打ち込む。水野またインロー。左足が崩れかけた青井。しかし詰めて右オーバーハンドを出す。ジャブを突く水野。またインローを蹴る水野。左右のパンチから支釣込足で崩した青井がギロチンに抱える。しかし身長差があり絞められない。外して離れる水野。青井の右がヒット。青井またシングルレッグ。切られた。動きが落ちてきた青井。青井のバッティングがありタイムストップ。再開。水野またインロー。左ボディ。青井が支釣込足を狙ったが崩せず。残り1分。組んでケージに押し込んだ水野。ダブルレッグに。ttdを狙ったがこらえる水野。青井がシングルレッグに入るが、水野はヒジを入れて凌ぐ。最後にテイクダウンした青井。タイムアップ。

3R水野か。

30-27青井、29-28水野、29-28青井×3。4-1で青井が王座防衛。

3Rは青井でもおかしくないかもしれないが、2Rも青井に入れたジャッジは?

DEEP129:セミファイナル・高橋遼伍 vs. 相本宗輝

フェザー級

サウスポーの相本がプレスする。ケージを背負う高橋にパンチを打ち込むが、高橋もパンチを打ち返す。しかしまた下がりケージ際に。相本インロー。高橋もインローを返す。高橋の左が入り相本フラッシュ気味にダウン。すぐ立ったが鼻血を出している。四つにkんだ相本がケージに押し込む。ヒジを出した相本。押し込んで膝を出す。入れ替えて離れる高橋。また詰めるが、ミドルを入れた高橋。が、すぐに圧されてケージを背負う。ミドルを入れた相本。左ストレートはサークリングしてかわす高橋。しかしインローを蹴られて足が流れる。ケージに詰めて右を入れた相本。動きが止まった高橋。ヒザ。距離を取ろうとする高橋に相本の右フックが入り高橋ダウン!KO!

晦日については「しっかり準備して命かけて戦ってるんで、しっかり休んで、来年一発目のRIZINで戦いたい」とコメント。

DEEP129:第8試合・武田光司 vs. 奥山貴大

フェザー級

オーソの奥山にサウスポーの武田。ケージ際に下がった奥山に武田タックル。テイクダウン。ガードの中からパウンド。一度立ち上がると奥山の蹴り上げをサバいてパスを狙う。ガードに入れようとした奥山だが武田が首を抱える。放してサカボ。背中を向けた奥山。武田がバックを取りリアネイキドチョークを狙う。マタレオンで絞めてタップアウト。

MMAデビューから1年の奥山は、もっと実力が見合う相手と戦った方が良い。

DEEP129:第6試合・石司晃一 vs. 河村泰博

バンタム級

両者オーソドックス。パンチで出た河村が飛びついてダッコちゃん引き込み。ギロチンに抱えたが外れてクローズドガード。下から足を掬おうとする河村だが、触らせない石司。離れて立った石司。足を蹴るがブレイクがかかり、スタンドで再開。大振りのパンチを打ち込んだ河村。引き込みながらKガードを狙ったが外された。また河村のガードに。ハイガード。下から殴る河村。アクションを繰り返していたレフェリー、ブレイクをかける。河村が右をヒットさせ石司ダウン!サカボから上を取った河村。そこから足関を狙いに。しかし時間がない。クロスヒールホールドの体勢になるが、極めに行く前にゴング。

1R河村。

2R。圧を掛ける石司。ケージに詰まった河村のタックルをかわしてハーフバックの体勢に。パンチを入れる石司。向き直ろうとする河村だがサイドを取った。河村はニンジャチョークを狙ったが、防いだ石司がまたハーフバックの体勢に。向き直り逆ハーフの体勢になった河村だが、また石司が上になる。石司パウンド。河村は回転してガードを取ると下から蹴りを入れる。離れてスタンドに。右で飛び込んだ河村。相打ち気味だったが、すぐに詰めて右を入れる河村。引き込んだ。三角クラッチ。ヒジを立ててディフェンスしている石司。首を抜いて脱出。椅子塚パウンド。河村が蹴りで放した。ゴング。

三角はディフェンスされていたので、前半終始上をキープしていたのと、最後のパウンドで石司のラウンドと見る。

2R。間合いを詰めた石司。組んでケージに押し込むとボディロック。河村は引き込み気味に下になる。ハーフ。パウンドを入れる石司。立ちあがる河村だが、石司はバックキープ。スクランブルからタックルに入る河村。またバックを取られるが、前転して足に絡んだ河村。上になった河村だがまた足関に。顔面を蹴る河村。背中を向けた石司にカーフスライサー。しかし浅い。ヒールも浅く、石司が上に。今度はオモプラッタを狙う河村。残り1分。正対して解除した石司。河村はガードから蹴り上げ。石司は立つとまたパウンドに。河村が蹴り上げるがタイムアップ。

判定三者29-28で石司勝利。

寝技で見せ場は作った河村だが、さすがに下攻めだけでは厳しかったか。結果論だが、足関狙いより上を取って攻めたほうが良かったのでは。

DEEP129:第5試合・水野竜也 vs. 稲田将

メガトン級(無差別級)。水野引退試合

パンチで出た水野だが、稲田が組んでケージに押し込む。押し込んでヒザを出したがローブローに。タイムストップ。ダメージが大きくけっこう長いインターバルが取られる。再開。稲田減点1で再開。水野がバックヒジを出したが、稲田がバックを取る。両足をフックしバックマウント。フェイスクランクを狙う。放してバックからパンチを入れる。向き直ろうとする水野だが稲田バックキープ。水野はバックマウントの稲田の足にアンクルを狙う。しかし膝が固定されていないので決まらない。膝十字に切り替えるが、稲田上になりパウンド。顔面にもらっている水野。ゴング。

1R稲田で、減点込みで9-9。

2R。パンチを入れた水野だがスタンドバックを取られる。しかし水野はバックを取られた体勢でアームロック。倒れ込んで極めに行く。そのまま上になりキムラで極める。タップアウト!

水野、引退試合で一本勝ち。稲田はタップが遅れたのか、右肩を痛めた模様。リプレイで見ると少し早いタイミングでタップしているように見えたが、レフェリーに見えない角度だったか。

DEEP129:第4試合・杉山廣平 vs. 橋本ユウタ

フライ級5分2R。

オーソの杉山に橋本はスイッチを繰り返す。フック系のパンチを振り回す橋本。杉山はカーフキック。左ミドル。一転してタックルに。シングルレッグからテイクダウンを狙う。足をすくって倒してバックを取った杉山。バックから足をフックさせながらチョークを狙う。チョークを警戒している橋本から両足フックしバックマウントに。四の字バックに移行しようとロックを外したが、橋本が向き直ろうとする。が、足でフックし直した杉山。マウントに移行すると見せかけてリアネイキドチョーク!足のフックは入っていないが喉元に腕が入り絞める!橋本タップ!

杉山これで年内3連勝。

DEEP129:第3試合・高橋正親 vs. 杉野亜蓮

フェザー級5分2R。

両者サウスポー。パンチを撃ち込んで組み付いた高橋。ケージに押し込んだ。杉野は押し込まれた体勢でヒザ・ヴァレリーキックを入れる。ブレイク。高橋左オーバーハンド。杉野カーフキック。高橋のタックルにギロチンに抱えた杉野。高橋はシングルレッグに。テイクダウンした高橋。杉野はハーフでギロチンに抱えたまま。まだ絞めている。体勢を徐々に変えていく。高橋はハーフで固めながら細かいパンチを入れる。脇腹にヒジ。足を抜いてサイドに出た。残り1分。右腕を踏まれて殴られるとようやくギロチンを解除した杉野。亀になるが高橋がぶる。残りわずかで立ったが、すぐにケージに押し込む高橋。ゴング。

1R高橋。

2R。杉野のパンチがクリーンヒットしたが、高橋はタックルへ。テイクダウンしたが、杉野はまたギロチンに抱えている。またハーフで絞めるが、高橋が足を抜きにかかる。抜かれてサイドを取られた。ハーフに戻した杉野。体を起こすが、またギロチンに抱える。ここまで閉まりそうな場面はなかったが、よほど自信があるのか。パスしてサイドに出た高橋。また杉野が亀になり、高橋のがぶりに。残り1分。がぶり続ける高橋。時間がない。ようやく放した高橋だが残り10秒。杉野がパンチで出たがタイムアップ。

三者20-18高橋。

杉野はギロチンにこだわりすぎたか。

DEEP129:第2試合・横内三旺 vs. 石原射

フライ級5分2R。

サウスポーの横打ちに石原はオーソ。横内タックル。バッククリンチからテイクダウン。すぐに立つ石原だが、横内はまた投げて膝を着かせる。すぐ立つ石原だがなおもスタンドバック。投げた横内。また立つがすぐ投げる。スタンドバックの体勢が続く。ダブルレッグに切り替えた横内。しかしまた背中を向けて立つ石原。バックキープが続くが、ようやく向き直った石原。首を抱えているが、またバックを取られる。またテイクダウン。向き直った石原がギロチンに抱える。しかし入っていない。ケージに押し込んだ横内が肩パンチ。テイクダウンを狙うが石原ギロチンで引き込んだ。が、浅い。ゴング。

1R横内。

2R。横内またタックル。ボディロックからテイクダウン。バックに回った。石原はこの体勢から脱出できていない。向き直るが横内はボディロック。背中を向けて立つとまたバッククリンチから投げられる。残り2分。ようやく向き直った石原。横内がケージに押し込みながらパンチを入れる。またスタンドバックを取る。残り1分で石原がアームロックを狙うが不発。向き直った瞬間にニンジャチョーク。引き込んで絞めたが外れた。ガードから立ちに行く石原だが横内パウンド。タイムアップ。

判定19-19マスト横内、20-18横内×2の3-0で横内がプロ初勝利。、

DEEP129:第1試合・荒井銀二 vs. 平石光一

ライト級5分2R。

両者オーソドックス。長身の平石がローを放つ。組みに行くが、受け止める荒井。ケージに押し込む。小内刈りでテイクダウン。ハーフに。押さえ込みながら殴る。背中を向けて立ちに行く平石。立ったが荒井はヘンゾフックで後方に倒れ込みリアネイキドチョーク。落ちてる?絞め続ける。レフェリー止めた。

だいぶ前から落ちていたように見えた。柔術の強さで荒井勝利。