アサヒ大幅安、協立情報通信が続伸、SBI新生銀が高い(18日)
アサヒGHD株価大幅安 英蒸留酒大手事業30億ドルの買収で財務懸念 (プライム、コード2502)アサヒが大幅安となった。終値は前日比99円(5.71%)安の1632円50銭。17日、英蒸留酒大手ディアジオから東アフリカ事業を買収すると発表した。東アフリカ3カ国のビールや蒸留酒(スピリッツ)事業を取得する。買収額が30億ドル(約4654億円)と大きく、現時点では業績への貢献期待よりも財務負担の増加
「バフェットプレミアム」剝落するバークシャー
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が2025年末、米バークシャー・ハザウェイの最高経営責任者(CEO)から退く。卓越した投資判断から「オマハの賢人」とも呼ばれ、バークシャー株主だけでなく世界中の投資家からも尊敬を集めてきたバフェット氏。バークシャーは盤石な財務基盤を持つが、バフェット氏という要が経営判断や投資判断の一線から退くのに先立ち、企業価値は早くも揺らぐ。 「私は今後、バークシャーの年次報
2026年の注目点、米利下げの先を読む 潜む円高・ドル安リスク
2026年のマーケットの予想をしてみたい。大きな変化を巻き起こすイベントとして挙げられるのは、①米利下げ、②ウクライナ和平、③日中外交摩擦の終結の3つである。もちろん、②と③は確かなことではない。より確実視されるのは、米連邦準備理事会(FRB)議長を交代させて、トランプ大統領が追加利下げを進めさせるシナリオである。 米大統領にとって、26年11月には中間選挙が待ち構えている。だから、共和党を有利
ボードルア、IT人材みっちり育成で成長 上場4年で株価4倍に
ITインフラを構築するボードルア(4413)の株価が上場以降、大きく伸びている。2021年11月の上場日の終値と比べ、株価は株式分割考慮後ベースで4倍になった。新卒や第二新卒など未経験者に絞って採用するのが特徴で、人手不足が深刻なITシステム業界において自前でみっちり育てた専門人材が競争力の源泉となっている。 平均年齢が若い不振企業のM&A(合併・買収)にも積極的だ。短期で見れば業績に重荷だがス
ファナック、設備投資活況で増益続く AIロボのオープン化効果に注目
注目銘柄を聞く 毎回日本株1銘柄を取り上げ、市場関係者に注目点と今後の見通しを聞く。今回はロボットや機械を自律的に制御する「フィジカルAI(人工知能)」で注目を集めるファナック(6954)。 ――2026年3月期の連結営業利益は前期比16%増の1850億円と、会社予想(11%増の1759億円)を上回るとみています。背景を教えてください。 「想定為替レートを円安にしていることも一因だが、25年4〜9
DOWA高値、マクセル反発、ニッスイ反落(17日)
DOWA株価高値 大和証券判断上げ「銀鉱株として注目」 (プライム、コード5714)非鉄大手のDOWAが大幅反発した。終値は前日比461円(7.05%)高の6998円。年初来高値を更新した。大和証券が16日、DOWAの投資判断を5段階で真ん中の「3(中立)」から、上から2番目の「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は4700円から7700円へと大幅に見直し、材料視する買いが集まった。
クオールHD専務「製薬事業が成長の柱、海外M&A視野」
調剤薬局大手のクオールホールディングス(3034、HD)は2031年3月期を最終年度とする中期経営計画で、連結売上高を前期(25年3月期)実績比で倍近い5000億円に引き上げる目標を掲げた。調剤報酬改定が薬局経営に逆風となるなか、製薬事業を成長の柱に据え、海外でのM&A(合併・買収)も視野に入れる。石井孝芳専務に今後の戦略を聞いた。 ――今後5年で売上高を9割増とする計画です。子会社の第一三共エ
豪ドローンシールドの株価急落 ガバナンス懸念は打ち消せず
ドローン(無人機)の検知・妨害装置を手がけるオーストラリアの防衛企業ドローンシールドの株価が乱高下している。需要拡大を見込んで株価は上昇してきたが、経営陣による保有株の大量売却や大型受注を巡る情報発信の混乱をきっかけに10月以降は急落した。ガバナンス(企業統治)の改善が課題として浮上している。 ドローンシールドは2014年創業でシドニーに本社を置く。16年から豪証券取引所(ASX)に上場している
トヨタが極める損益分岐点経営、自動車産業の勝ち筋に
令和の資本論 投資を通じて見える世界の政治・経済、コーポレートガバナンス(企業統治)など資本市場のあり方を有識者が寄稿。原則毎週水曜日に公開。 今年のジャパンモビリティショー(JMS)におけるトヨタ自動車の存在感と同社が発信したメッセージは圧巻であった。他社を寄せ付けないエンジニアリング力と商品力を示し、「ジャパン・プライド」と共に、次の100年も自動車産業が国内製造業をけん引するという決意を示し
サカタのタネ、ブロッコリーで世界企業に育つ カギは余剰資金の使い道
種苗会社のサカタのタネ(1377)の株価が堅調だ。海外企業のM&A(合併・買収)を積極的に進め、売上高全体の7割超を海外が占める。特にブロッコリーで世界の市場を開拓し、競争力を強めつつある。2026年7月には長期経営計画を発表する予定で、成長戦略や余剰資金を使った株主還元など具体策への期待も高まっている。 16日の終値は前日比20円(0.5%)安の4205円だった。24年末と比べると21.4%高