2024年7月、英総選挙で圧勝した労働党のレイチェル・リーブス氏は有権者への演説で、「言い逃れ」と「混乱」に終止符を打ち、第2次世界大戦以降で最悪の状況にあるとする国の公共財政を立て直すと誓った。英財務相として英下院の演壇に立つリーブス氏は、決然たる行動という当初の約束とその後の現実との落差を痛いほど認識しているだろう。有権者にも苦い薬を飲むよう求めることになる。生産性が伸び悩み、経済が低迷す...