1990年初頭の短い映像だ。かっちりとしたスーツ姿の若き高市早苗氏がリムジンの後部座席に座り、国会議事堂を通り過ぎる。東京の高層ビルのオフィスでダンベルを持ち上げる。他の人が立ち止まる中、高市氏が勢いよくエスカレーターを駆け上がる――。「『これや』という、やるべきことが見つかったような気がした」。未来の首相は、米国の女性議員の下でインターンをしていた時に目覚めた政治への思いを語った。「米国の国...