
大同特殊鋼、航空機・船舶向け高合金に軸足生産倍増で車依存低減
大同特殊鋼が米関税政策などの逆風を踏まえ、成長の軸足を主力の自動車用以外の高付加価値品に移す。航空機や船舶に使う高合金材料の生産を2028年3月期までの4年で倍増させる。国が成長戦略で重視する市場を念頭に供給力を高める。清水哲也社長は「M&A(合併・買収)で得る戦力を生産性向上に生かす」と述べた。 ――27年3月期の連結営業利益目標を600億円から400億円に下方修正しました。 「日系自動車メー…
自動車部品のアスカが消費者向け商品に参入し、知名度を上げている。宅配ボックスは合計で約1000個を売り上げ、ライトで光る車止めまで開発した。商品はいずれも工場や大型施設向けの制御盤をつくる畑違いの部署から生まれた。工場の安全安心を支える製品の技術が消費者の信頼を得ている。 電子商取引(EC)の「楽天市場」で「宅配ボックス」「日本製」と検索すると、約5500件の商品一覧が現れ、上位にはアスカ製が2…
自治体の子育て支援競争で女性首長が存在感を増している。妊産婦や共働き夫婦に寄り添った施策が手厚い。日本経済新聞社などが主要都市の取り組みを調査・採点したところ、2025年は東京都品川区が初めてトップとなった。区長の肝煎りで最新技術を使った産前産後ケアや小学生への朝食無償提供を打ち出し、評価を高めた。 日経BPの情報サイト「日経xwoman(クロスウーマン)」と共同で9〜10月、東京23区や県庁所…
福岡県苅田町(かんだまち)が日産自動車の追浜工場(神奈川県横須賀市)から日産自動車九州(苅田町)への生産移管の受け入れ準備を急いでいる。人口3万7000人の小さな町がどんな課題に、どう取り組むのか。遠田孝一町長に聞いた。 ――日産の生産移管をどう受け止めていますか。 「日産が世界で7工場を閉鎖すると発表したときは、苅田から工場がなくなるのかと町民に不安が広がった。逆に生産を集中することになったが…
住友電気工業はデータセンター向け製品の生産能力を高めるため、2028年度までに1000億円規模の設備投資を実施する。横浜製作所(横浜市)など国内工場で光配線やコネクターなどの生産設備を追加する。生成AI(人工知能)の活用が広がり、大量のデータを扱うデータセンターの需要が高まっている。関連製品の供給体制を充実させる。 井上治社長が日本経済新聞のインタビューで明らかにした。データセンター用の製品につ…
蔵造りの街並みが有名な埼玉県川越市で、蔵を宿泊施設に再生する取り組みが始まった。東武鉄道が同市や不動産関連事業のエンジョイワークス(神奈川県鎌倉市)と連携して進める。川越には年間700万人の観光客が訪れるが、都心に近く日帰り客が多い。地域のシンボルである蔵への宿泊を新たな観光の目的として売り出し、日帰り観光地からの脱却を目指す。 11月の午後8時ごろ、川越の目抜き通り「一番街」を歩いた。営業して…
北陸3県の主要7信用金庫の2025年4〜9月期の決算が出そろい、全7信金で増収、4信金が最終増益となった。金利上昇による利息の改善や、株式市場の好調を追い風に有価証券売却益などが伸びた。一方でトランプ関税などを背景に資金需要は鈍く、預金利息や有価証券の含み損も膨らむなど「金利ある世界」の恩恵はまだら模様だ。 北陸3県に本店を置く、預金量が2700億円以上の信金の状況をまとめた。 金利の上昇は信金…























































