大分で地域金融機関の人材研修、企業の強み引き出す「目利き力」養成

地域の中小企業を伴走支援し、課題解決する能力のある金融人材を養成する「おおいた産学金連携コーディネーター研修」が大分大学(大分市)などで11〜12月にかけて行われ、金融機関などの若手社員らが参加した。
企業の強みを見極めて成長へ導く力を備える金融人材の育成は山形大学の小野浩幸教授が提唱し、大分県にも「移植」して2021年度から始まった。
5回目となる25年度は豊和銀行や大分信用金庫、日本政策金融公庫、東京海上日動火災保険、大分みらい信用金庫、大分県信用保証協会、商工組合中央金庫から計15人が参加した。
研修は5日間にわたり行われ、大分県由布市内の食品製造会社が協力した。5人ずつの3チームに分かれた参加者は小野教授の指導のもと、工場見学や経営者らへの聞き取りなどをして会社の強みと弱みを分析し、12月16日の最終プレゼンで改善・成長プランを提案した。

小野教授はプレゼンの講評で「地域金融機関に求められるのは経営者との事業目線での丁寧な対話だ。課題を見つけて提案できる『事業目利き力』を高めてほしい」と話した。
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