中部経産局、景況感6カ月ぶり上方修正 自動車生産回復が貢献

中部経済産業局は17日、中部5県(愛知、岐阜、三重、石川、富山)の2025年10月分の総合経済動向を発表した。6カ月ぶりに総括判断を引き上げ「緩やかに持ち直している」とした。自動車を含む輸送機械の生産が計画通りに進み堅調だという。
業種別の生産判断では、輸送機械を6カ月ぶりに「持ち直しの動きがみられる」へと上方修正した。9月からトヨタ自動車の高岡工場(愛知県豊田市)の電気自動車(EV)専用ラインで本格生産が始まった。寺村英信局長は「トヨタの『RAV4』の新型モデルの量産開始で、少し停滞もあるかもしれないが前年並みの生産台数になっていくのではないか」と話した。
管内の10月の鉱工業生産指数(20年=100、速報値、季節調整済み)は前月比4.6%プラスの109.4だった。3カ月連続で上昇した。
個人消費は28カ月連続で「持ち直している」とした。気温が低下し秋物衣料やおでんなど季節商品が好調だった。日中関係の緊張について寺村局長は「(百貨店などから)行列に並ぶ中国の買い物客の数が減っているのではないかという声がある」とした。
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