米印接近、終わりの始まり 中国はより強気に行動
Deep Insight 本社コメンテーター 秋田浩之
米ソ冷戦中、インドは非同盟の旗を掲げつつ、どちらかといえばソ連寄りに軸足を置いてきた。1962年の中印国境紛争後、ソ連からより多くの軍事支援を受けるようになったのが一因だ。
ソ連の崩壊から約10年たった2000年代に入り、構図は大きく変わる。インドは米国と融和に向かい、08年の原子力協定締結を経て、接近の流れが強まった。
強気に振る舞う中国への懸念も、米印を結びつけた。両国は日本、オーストラリア...

長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。












