ベガルタゴールドの大声援の中、ホーム開幕戦で白星を飾った。J2ベガルタ仙台がヴァンラーレ八戸に0-0からのPK戦で5-4で勝利。開幕から4戦負けなし(3勝、1PK勝ち)で好調をキープした。GK林彰洋(38)が攻め込まれるもネットを揺らさせず、PK戦でも4-4の6人目を好セーブで阻止。最後はFW荒木駿太(26)がしっかりと決めきり、勝ち点2を引き寄せた。
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固唾(かたず)をのむ戦いで守護神が魂のセーブをみせた。PK戦までもつれ込んだ戦いは5本目を終え、4-4。ピッチの状況を加味し、エンドが仙台サポーター側に変わると一段と大きくなる声援とブーイング。「キッカーには絶大な信頼を置いている。僕が1本しっかり止められるかだけでした」。八戸6人目のシュートを弾くと、林は両こぶしを強く握りながらほえた。
試合後に林は「今日の試合だけは個人的に特別な思いがあった」と目を潤ませた。仙台に来てから知り合った恩のあるテレビ関係者がつい先日、この世を去った。ともに「ベガルタをどう盛り上げていくか」「どう価値あるものにしていくか」と言葉を交わした仲だった。だからこそ「是が非でも勝利を届けたかった」と口にした。
今季初めてのホームの大声援を背に、幾度のピンチを迎えても、ゴールを守り切った。「PKのエンドが変わるときに相手の選手が逆でやりたくないっていうぐらい、それぐらいパワーのあるサポーターだとあらためて実感しました」と感謝した。森山佳郎監督(58)も「立っているだけで大きな岩のような大きな存在。(今日の勝利は)彼のおかげ」とうなずいた。
これで開幕から4連勝。3バック、新戦力とのコンビネーションなど確かな手応えを結果で示している。「うまくいくとき、いかないときがありますけど、新ベガルタ仙台というものを培っていけるように、チャレンジしながらメンタルを保っていけるようにやっていきたい」と林。ホーム3連戦で白星を重ねていく。【高橋香奈】
▽森山監督(4連勝にも気を引き締め)「八戸さんがハイプレスというのは分かっていたが、予想以上に苦しい試合になってしまった。本当の決定機まで行けなかったのは事実で、その形をもっとつくらなければいけない。最低限、失点をしなかったのは及第点ではあったと思います」



