「週刊朝日」の前身、「旬刊朝日」の創刊は1922年2月25日。発売にさきがけて新聞に社告が掲載されると、購読申し込みが殺到、創刊時の部数は35万部でした。

 新聞の半ページ大の大きさで36ページ、毎月上旬、中旬、下旬の5日、15日、25日の発行でしたが、同年4月にライバル誌の「サンデー毎日」が創刊されたのを機に4月2日号から週刊化、誌名も「週刊朝日」と改めました。その週刊化第1号の表紙がこちらです(写真)。

セピア色に色あせた「週刊朝日」1922年4月2日号の表紙の写真、週刊化された第1号で、表紙は行列とその脇に「本日朝日デー」の文字が写っている写真

 以来、発行を重ね、2022年についに創刊100周年を迎えました。

 満州事変や3億円事件、地下鉄サリン事件などなど、さまざまな事件を伝えるとともに、長谷川町子、三島由紀夫、村上春樹、ナンシー関、松本人志など多彩なジャンルのクリエーターの連載が誌面を飾りました。1950年代には発行部数が150万部を超えた時期もあります。

朝日新聞オリジナルキャラクターで、白い付け髭を付けた黒猫のマダニャイが付け髭に手を当てているイラスト

 マダニャイ
(朝日新聞オリジナルキャラクター)

 夏目漱石著「吾輩は猫である」の有名な書き出しからつけられた。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ」
 年齢は不明だが、こう見えて子猫である。
 文学、とくに夏目漱石の作品が大好き。文豪に憧れていて、実はつけひげである。
 好物はサバ缶。

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