オリンピックの華といわれるマラソンは、第1回アテネ大会(1896年)から実施されています。でもそれは、男子に限ったもの。五輪が女子マラソンを採用するまでに、第1回大会から100年近い時を費やしました。

 ここで問題です。世界で初めて、国際陸上競技連盟が公認した女子限定のマラソン大会は、どこで開催されたでしょうか?

 正解は「東京」です。1979年に、日本陸上競技連盟と朝日新聞社は「東京国際女子マラソン」を企画し主催、国内外から50人のランナーが集まりました。

 栄えある初代女王はジョイス・スミスさん(英)。彼女は、唾を路上に吐き捨てることはせず、ハンカチで拭いながら走ったそうですよ。

 5年後の84年、女子マラソンはロサンゼルス五輪で正式種目となり、名勝負が繰り広げられてきました。

 「女性に42.195キロは無理」と思われた時代も今は昔、男女を問わず、市民ランナーもマラソンを楽しんでいます。走る文化はすっかり定着しました。

朝日新聞オリジナルキャラクターで、白い付け髭を付けた黒猫のマダニャイが付け髭に手を当てているイラスト

 マダニャイ
(朝日新聞オリジナルキャラクター)

 夏目漱石著「吾輩は猫である」の有名な書き出しからつけられた。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ」
 年齢は不明だが、こう見えて子猫である。
 文学、とくに夏目漱石の作品が大好き。文豪に憧れていて、実はつけひげである。
 好物はサバ缶。

朝日新聞社小史ページ(全体)はこちら