日経平均株価は2025年初めから10月末にかけて31.4%上昇し5万2411円をつけた。勢いそのままに上昇を遂げれば、26年にも7万円(5.24万円から34%上昇)に到達する。ただし、さすがにその可能性は低いと言わざるをえない。予想1株当たり利益(EPS)の伸び率が大まかにいって年10%程度にすぎないことがいちばんの理由である。

PER上昇を引き起こすのは「夢」
EPSの伸び以上に株価が上昇するには、PER(株価収益率)が上がる必要がある。では、PER上昇を引き起こすには何が条件になるのだろうか。それは「夢」である。
例えば、バブルの総仕上げ期である1987年初めから89年末にかけては、日本企業が世界を席巻するとの「夢」が広がり、日経平均株価は年間80%超の上昇を記録した。今回、そうしたことの再現があるとしたら、キーワードは「設備投資」であろう。それに「インフレ」が加わることで日経平均株価7万円が見えてくる。




















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