JP2543462Y2 - 扉用ロックハンドル - Google Patents
扉用ロックハンドルInfo
- Publication number
- JP2543462Y2 JP2543462Y2 JP2336491U JP2336491U JP2543462Y2 JP 2543462 Y2 JP2543462 Y2 JP 2543462Y2 JP 2336491 U JP2336491 U JP 2336491U JP 2336491 U JP2336491 U JP 2336491U JP 2543462 Y2 JP2543462 Y2 JP 2543462Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- locking
- door
- key
- lock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Patch Boards (AREA)
Description
[考案の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は軸方向に移動する駆動ピ
ンによって扉の施錠を行う扉用ロックハンドルに関す
る。
ンによって扉の施錠を行う扉用ロックハンドルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の扉用ロックハンドルとしては、
従来から実公昭57―11097号公報に記載されたも
のが公知である。このロックハンドルは図7乃至図9に
示すように構成されていた。図7及び図8において、扉
1に形成された受孔2には受座3が嵌挿されていて、ナ
ット4で締結固定されている。受座3の中心に扉1に対
して直角方向に貫通して形成された軸孔5には施錠軸6
が回転自在に嵌挿されており、前面には下方に向って握
り柄7が一体に形成されている。また施錠軸6の内側端
面には扉1に平行にラッチ板8が固定されており、施錠
軸6が扉1の前面から突出している部分の拡径部6aの
下面には、軸方向に対して直角にめくら孔状の鍵溝9が
設けられている。
従来から実公昭57―11097号公報に記載されたも
のが公知である。このロックハンドルは図7乃至図9に
示すように構成されていた。図7及び図8において、扉
1に形成された受孔2には受座3が嵌挿されていて、ナ
ット4で締結固定されている。受座3の中心に扉1に対
して直角方向に貫通して形成された軸孔5には施錠軸6
が回転自在に嵌挿されており、前面には下方に向って握
り柄7が一体に形成されている。また施錠軸6の内側端
面には扉1に平行にラッチ板8が固定されており、施錠
軸6が扉1の前面から突出している部分の拡径部6aの
下面には、軸方向に対して直角にめくら孔状の鍵溝9が
設けられている。
【0003】一方、受座3には軸方向に平行にかつ中心
線に対して左右対称の位置に、上下2対の小孔10が形
成されており、施錠軸6にも握り柄7が垂直下方に位置
した状態において、小孔10と同軸上に小孔11が形成
されている。そしてこれらの小孔10,11内には従動
ピン12と駆動ピン13とが同心状に摺動可能に嵌挿さ
れており、それぞれバネ14により駆動ピン13の先端
13aが鍵溝9内に突出するように付勢されている。ま
た鍵9内に挿入される板状鍵15には図9に示すように
4個の凹部16が形成されており、板状鍵15を鍵溝9
内に挿入したときに凹部16に駆動ピン13の先端13
aが嵌合するようになっている。
線に対して左右対称の位置に、上下2対の小孔10が形
成されており、施錠軸6にも握り柄7が垂直下方に位置
した状態において、小孔10と同軸上に小孔11が形成
されている。そしてこれらの小孔10,11内には従動
ピン12と駆動ピン13とが同心状に摺動可能に嵌挿さ
れており、それぞれバネ14により駆動ピン13の先端
13aが鍵溝9内に突出するように付勢されている。ま
た鍵9内に挿入される板状鍵15には図9に示すように
4個の凹部16が形成されており、板状鍵15を鍵溝9
内に挿入したときに凹部16に駆動ピン13の先端13
aが嵌合するようになっている。
【0004】上記の構成において、板状鍵15が鍵溝9
内に挿入されていない状態においては、駆動ピン13の
段差部が小孔11の前端段部に当接しており、先端13
aは鍵溝9内に突出している。このとき従動ピン12が
施錠軸6側の小孔11内に突入するように従動ピン12
及び駆動ピン13の長さが設定されており、しかも4本
のピン12,13の長さはそれぞれ異なっている。この
結果施錠軸6は受座3に対して従動ピン12を介して回
動が係止されロックされている。
内に挿入されていない状態においては、駆動ピン13の
段差部が小孔11の前端段部に当接しており、先端13
aは鍵溝9内に突出している。このとき従動ピン12が
施錠軸6側の小孔11内に突入するように従動ピン12
及び駆動ピン13の長さが設定されており、しかも4本
のピン12,13の長さはそれぞれ異なっている。この
結果施錠軸6は受座3に対して従動ピン12を介して回
動が係止されロックされている。
【0005】板状鍵15を鍵溝9内に挿入して駆動ピン
13の先端を凹部16に嵌合させると、駆動ピン13は
従動ピン12を介してバネ14を圧縮して鍵溝9から後
退する。このとき各ピン12,13の長さに対応して凹
部16の深さを設定しておけば、駆動ピン13と従動ピ
ン12との接点を受座3と施錠軸6との摺動面17に一
致させることができる。この状態では従動ピン12によ
るロックが解除されるので施錠軸6を回動することがで
き、ラッチ板8による扉1の係止を解除して扉1を開く
ことができる。
13の先端を凹部16に嵌合させると、駆動ピン13は
従動ピン12を介してバネ14を圧縮して鍵溝9から後
退する。このとき各ピン12,13の長さに対応して凹
部16の深さを設定しておけば、駆動ピン13と従動ピ
ン12との接点を受座3と施錠軸6との摺動面17に一
致させることができる。この状態では従動ピン12によ
るロックが解除されるので施錠軸6を回動することがで
き、ラッチ板8による扉1の係止を解除して扉1を開く
ことができる。
【0006】 上記のように構成された従来の扉用ロッ
クハンドルによると、鍵溝9が下方にのみ開口している
ので防水防塵の効果を得ることができる。また板状鍵1
5に形成された凹部16の深さとピン12,13の長さ
との組合わせが適正でないと解錠ができないため、不正
解錠は困難である。
クハンドルによると、鍵溝9が下方にのみ開口している
ので防水防塵の効果を得ることができる。また板状鍵1
5に形成された凹部16の深さとピン12,13の長さ
との組合わせが適正でないと解錠ができないため、不正
解錠は困難である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の扉用ロックハンドルでは、不正解錠を防止するため
の手段としてピン12,13の長さを変えているだけで
あるため、板錠鍵15を用いなくてもドライバーや針金
などを用いてピン12,13を押し込むことは不可能で
はない。すなわち押込み深さを種々変えてピン12,1
3を押し込むことにより解錠が可能であり、必ずしも不
正解錠を完全に防止することはできないという問題があ
った。
来の扉用ロックハンドルでは、不正解錠を防止するため
の手段としてピン12,13の長さを変えているだけで
あるため、板錠鍵15を用いなくてもドライバーや針金
などを用いてピン12,13を押し込むことは不可能で
はない。すなわち押込み深さを種々変えてピン12,1
3を押し込むことにより解錠が可能であり、必ずしも不
正解錠を完全に防止することはできないという問題があ
った。
【0008】また、従動ピン12,駆動ピン13及びバ
ネ14がそれぞれ4個ずつ必要であり、部品点数が多く
構造が複雑になる欠点もあった。
ネ14がそれぞれ4個ずつ必要であり、部品点数が多く
構造が複雑になる欠点もあった。
【0009】本考案は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、完全に不正解錠を防止することのできる簡単な構
造で小型の扉用ロックハンドルを提供することを目的と
するものである。
あり、完全に不正解錠を防止することのできる簡単な構
造で小型の扉用ロックハンドルを提供することを目的と
するものである。
【0010】[考案の構成]
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、扉に固定され中心にこの扉に対して直角
方向に軸孔が形成された受座と、前記軸孔に回転自在に
嵌挿され、前面下部に板状鍵が軸方向に対して直角方向
に嵌挿される鍵溝が形成された施錠軸と、この施錠軸内
の中心において軸方向に摺動可能に嵌挿され、テーパ状
に形成された一端が前記鍵溝内に突出するように付勢さ
れ、かつ外周の所定の位置に軸方向に対して直角の方向
に1対の係止孔が形成された1本の駆動ピンと、前記施
錠軸内において軸方向に対して直角の方向に移動可能に
装着され、外側の一端に前記受座円周に形成された複数
個の凹部のうちの1個に係合可能な係合部を有し、かつ
内側の一端に前記駆動ピンに形成された係止孔に係止可
能な突起部を有する左右1対の係止ピンと、これらの係
止ピンを離間する方向に付勢するスプリングとを具備
し、前記板状鍵に、前記駆動ピンのテーパ状の一端が嵌
合してこの駆動ピンを回転させ、前記係止ピンがこの駆
動ピンの係止孔に嵌合する位置に位置決めする第1の位
置決め溝と、前記係止ピンが前記駆動ピンの係止孔に嵌
合しない位置に位置決めする第2の位置決め溝とをそれ
ぞれ形成したことを特徴としている。
に、本考案は、扉に固定され中心にこの扉に対して直角
方向に軸孔が形成された受座と、前記軸孔に回転自在に
嵌挿され、前面下部に板状鍵が軸方向に対して直角方向
に嵌挿される鍵溝が形成された施錠軸と、この施錠軸内
の中心において軸方向に摺動可能に嵌挿され、テーパ状
に形成された一端が前記鍵溝内に突出するように付勢さ
れ、かつ外周の所定の位置に軸方向に対して直角の方向
に1対の係止孔が形成された1本の駆動ピンと、前記施
錠軸内において軸方向に対して直角の方向に移動可能に
装着され、外側の一端に前記受座円周に形成された複数
個の凹部のうちの1個に係合可能な係合部を有し、かつ
内側の一端に前記駆動ピンに形成された係止孔に係止可
能な突起部を有する左右1対の係止ピンと、これらの係
止ピンを離間する方向に付勢するスプリングとを具備
し、前記板状鍵に、前記駆動ピンのテーパ状の一端が嵌
合してこの駆動ピンを回転させ、前記係止ピンがこの駆
動ピンの係止孔に嵌合する位置に位置決めする第1の位
置決め溝と、前記係止ピンが前記駆動ピンの係止孔に嵌
合しない位置に位置決めする第2の位置決め溝とをそれ
ぞれ形成したことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記の構成によると、板状鍵が鍵溝に挿入され
ていない施錠時においては、複数本の駆動ピンの先端は
板状鍵を鍵溝から引き抜くときに第2の位置決め溝によ
って回転されて、係止ピンの突起部は駆動ピンの係止孔
に嵌合しておらず外周に当接している。このため係止ピ
ンは突起部を介して離間する方向に移動しており、係止
ピンの外側端の係合部は受座内面の凹部に係合し、施錠
軸の回転が禁止されてロックされる。
ていない施錠時においては、複数本の駆動ピンの先端は
板状鍵を鍵溝から引き抜くときに第2の位置決め溝によ
って回転されて、係止ピンの突起部は駆動ピンの係止孔
に嵌合しておらず外周に当接している。このため係止ピ
ンは突起部を介して離間する方向に移動しており、係止
ピンの外側端の係合部は受座内面の凹部に係合し、施錠
軸の回転が禁止されてロックされる。
【0012】板状鍵を鍵溝に挿入すると、駆動ピンのテ
ーパ状の先端は第1の位置決め溝に嵌合し、予め所定の
角度及び深さに形成された第1の位置決め溝に対応して
駆動ピンが回転及び軸方向移動を行い、係止ピンの突起
部は駆動ピンの係止孔に嵌合可能となる。この結果スラ
イダの突起部は受座内面の凹部から離脱可能となり、施
錠軸を回転して扉を開くことができる。
ーパ状の先端は第1の位置決め溝に嵌合し、予め所定の
角度及び深さに形成された第1の位置決め溝に対応して
駆動ピンが回転及び軸方向移動を行い、係止ピンの突起
部は駆動ピンの係止孔に嵌合可能となる。この結果スラ
イダの突起部は受座内面の凹部から離脱可能となり、施
錠軸を回転して扉を開くことができる。
【0013】また上記の構成によると、駆動ピン及びス
プリングはそれぞれ1個であり、係止ピンは2個であっ
て部品点数が低減するので、構造が簡単で小型となる。
プリングはそれぞれ1個であり、係止ピンは2個であっ
て部品点数が低減するので、構造が簡単で小型となる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。図1乃至図6に本考案の一実施例を示す。図1
乃至図3において、扉1に形成された受孔2には段付円
筒状の受座20が嵌挿されており、扉1の内側に突出し
た小径部20aの外周には外径ねじ20bが形成されて
いる。外径ねじ20bにはナット21が螺着されてお
り、ナット21により扉1に受座20の外側の大径部2
0cをパッキン22a及びリングワッシャ22bを介し
て締め付けて、受座20を扉1に固定している。受座2
0の中心に扉1に対して直角方向に貫通して形成された
軸孔23には、段付丸棒状の施錠軸24が回動可能に嵌
挿されており、施錠軸24の内側端面には扉1に平行な
ラッチ板8がワッシャ25を介してボルト26により固
定されている。
明する。図1乃至図6に本考案の一実施例を示す。図1
乃至図3において、扉1に形成された受孔2には段付円
筒状の受座20が嵌挿されており、扉1の内側に突出し
た小径部20aの外周には外径ねじ20bが形成されて
いる。外径ねじ20bにはナット21が螺着されてお
り、ナット21により扉1に受座20の外側の大径部2
0cをパッキン22a及びリングワッシャ22bを介し
て締め付けて、受座20を扉1に固定している。受座2
0の中心に扉1に対して直角方向に貫通して形成された
軸孔23には、段付丸棒状の施錠軸24が回動可能に嵌
挿されており、施錠軸24の内側端面には扉1に平行な
ラッチ板8がワッシャ25を介してボルト26により固
定されている。
【0015】また施錠軸24が扉1の前面から突出して
いる部分の大径部24aの下側には軸方向に対して直角
にめくら孔状の鍵溝27が設けられている。さらに施錠
軸24の扉1の内側の小径部24bの外周と受座20の内
周との間にはOリング28が装着されており、受座20
の外側端面と施錠軸24の大径部24a内側端面との間
にはOリング29が装着されている。
いる部分の大径部24aの下側には軸方向に対して直角
にめくら孔状の鍵溝27が設けられている。さらに施錠
軸24の扉1の内側の小径部24bの外周と受座20の内
周との間にはOリング28が装着されており、受座20
の外側端面と施錠軸24の大径部24a内側端面との間
にはOリング29が装着されている。
【0016】一方、施錠軸24の中心には軸方向に平行
に、摺動可能にかつ回転可能に駆動ピン31が挿通され
ている。駆動ピン31の先端部31aは鍵溝27内に突
出可能となっており、さらに駆動ピン31は一端が係止
板32に係止された第1のスプリング33の他端により
押圧されて、鍵溝27の方向に付勢されている。
に、摺動可能にかつ回転可能に駆動ピン31が挿通され
ている。駆動ピン31の先端部31aは鍵溝27内に突
出可能となっており、さらに駆動ピン31は一端が係止
板32に係止された第1のスプリング33の他端により
押圧されて、鍵溝27の方向に付勢されている。
【0017】また、施錠軸24の大径部24aには図2
に示すように中心線に対して対称の位置に、軸方向に直
角に1対の丸孔34が貫通して形成されており、丸孔3
4にはそれぞれ係止ピン36が軸方向に摺動可能に嵌挿
されている。係止ピン36の外側の一端には拡径された
係合部36aが設けられており、内側の一端には突起部
36bが設けられている。そして係止ピン36は第2の
スプリング37によって相互に離間する方向に付勢され
ている。
に示すように中心線に対して対称の位置に、軸方向に直
角に1対の丸孔34が貫通して形成されており、丸孔3
4にはそれぞれ係止ピン36が軸方向に摺動可能に嵌挿
されている。係止ピン36の外側の一端には拡径された
係合部36aが設けられており、内側の一端には突起部
36bが設けられている。そして係止ピン36は第2の
スプリング37によって相互に離間する方向に付勢され
ている。
【0018】受座20の大径部20cの内周の中心線に
対して対向する位置には凹部20dが形成されており、
係止ピン36の係合部36aが係合可能となっている。
また駆動ピン31の先端部31aは図4に示すようにテ
ーパ状に形成されており、外周には駆動ピン31特有の
位置に係止孔40が設けられていて、係止ピン36の突
起部36bが係合可能となっている。また施錠軸24の
外周に形成された突出部24bと受座20の円周に形成
された凹溝20eとの係合によって施錠軸24の回動角
2が規制される。
対して対向する位置には凹部20dが形成されており、
係止ピン36の係合部36aが係合可能となっている。
また駆動ピン31の先端部31aは図4に示すようにテ
ーパ状に形成されており、外周には駆動ピン31特有の
位置に係止孔40が設けられていて、係止ピン36の突
起部36bが係合可能となっている。また施錠軸24の
外周に形成された突出部24bと受座20の円周に形成
された凹溝20eとの係合によって施錠軸24の回動角
2が規制される。
【0019】鍵溝27に挿入される板状鍵41は、図5
及び図6に示すように構成されている。すなわち板状鍵
41の一端はピン駆動部42となっており、他端は握り
柄43はピン駆動部42に対して所定の角度で前面に突
出する方向に傾斜している。ピン駆動部42の下面には
第1の位置決め溝44と第2の位置決め溝46とがそれ
ぞれ異なる深さで形成されている。また第1の位置決め
溝44は前記中心線に対して所定の角度に形成されてお
り、第2の位置決め溝46は中心線に対して直角に形成
されている。そして板状鍵41を鍵溝27内に挿入した
とき第1の位置決め溝44に駆動ピン31のテーパ状の
先端部31aが嵌合し、テーパ部が溝方向に一致するよ
うに駆動ピン31が回転するとともに軸方向に移動す
る。この状態において駆動ピン31の外周に形成された
係止孔40に、係止ピン36の突起部36bが係合する
ように、係止孔40の位置決めされている。なお符号4
7は銘板である。
及び図6に示すように構成されている。すなわち板状鍵
41の一端はピン駆動部42となっており、他端は握り
柄43はピン駆動部42に対して所定の角度で前面に突
出する方向に傾斜している。ピン駆動部42の下面には
第1の位置決め溝44と第2の位置決め溝46とがそれ
ぞれ異なる深さで形成されている。また第1の位置決め
溝44は前記中心線に対して所定の角度に形成されてお
り、第2の位置決め溝46は中心線に対して直角に形成
されている。そして板状鍵41を鍵溝27内に挿入した
とき第1の位置決め溝44に駆動ピン31のテーパ状の
先端部31aが嵌合し、テーパ部が溝方向に一致するよ
うに駆動ピン31が回転するとともに軸方向に移動す
る。この状態において駆動ピン31の外周に形成された
係止孔40に、係止ピン36の突起部36bが係合する
ように、係止孔40の位置決めされている。なお符号4
7は銘板である。
【0020】次に、本実施例の作用を説明すると、板状
鍵41が嗅ぎ溝27から引き抜かれて施錠されていると
きには、板状鍵41を引き抜くときに駆動ピン31の先
端部31aは、板状鍵41の第2の位置決め溝46によ
って回転され、テーパ部が水平方向となっていて係止ピ
ン36の突起部36bは駆動ピン31の外周に当接して
いる。この結果左右1対の係止ピン36は外側に押され
ており、係止ピン36の一端に形成された係合部36a
が受座20の内周に形成された凹部20dに係合し施錠
軸24の回転が係止されロックされている。
鍵41が嗅ぎ溝27から引き抜かれて施錠されていると
きには、板状鍵41を引き抜くときに駆動ピン31の先
端部31aは、板状鍵41の第2の位置決め溝46によ
って回転され、テーパ部が水平方向となっていて係止ピ
ン36の突起部36bは駆動ピン31の外周に当接して
いる。この結果左右1対の係止ピン36は外側に押され
ており、係止ピン36の一端に形成された係合部36a
が受座20の内周に形成された凹部20dに係合し施錠
軸24の回転が係止されロックされている。
【0021】板状鍵41のピン駆動部42を鍵溝27内
に挿入すると、駆動ピン31のテーパ状の先端31aは
第1の位置決め溝44に嵌合して所定角度だけ回転し、
同時に溝44の深さに応じて軸方向に移動する。この結
果、係止ピン36に設けられた突起部36bはそれぞれ
対向する駆動ピン31の係止孔40に嵌合し、1対の係
止ピン36は近接可能となる。この結果係止ピン36の
先端に形成された係合部36aは受座20の内面の凹部
20dから離脱可能となり、ロックは解除される。従っ
て板状鍵41の握り柄43を握って施錠軸24を回動さ
せれば、ラッチ板8による扉1の係止が解除され、扉1
を開くことができる。このとき係止ピン36の突起部3
6bは受座20の水平方向でない位置に形成された凹孔
38に係合し、ラッチ板8を扉1が開閉可能な位置に保持
する事ができる。また右開きまたは左開きの扉1につい
ては、握り柄43を時計方向または反時計方向に回動さ
せることで対応でき、右開きまたは左開き専用のロック
ハンドルは必要ない。
に挿入すると、駆動ピン31のテーパ状の先端31aは
第1の位置決め溝44に嵌合して所定角度だけ回転し、
同時に溝44の深さに応じて軸方向に移動する。この結
果、係止ピン36に設けられた突起部36bはそれぞれ
対向する駆動ピン31の係止孔40に嵌合し、1対の係
止ピン36は近接可能となる。この結果係止ピン36の
先端に形成された係合部36aは受座20の内面の凹部
20dから離脱可能となり、ロックは解除される。従っ
て板状鍵41の握り柄43を握って施錠軸24を回動さ
せれば、ラッチ板8による扉1の係止が解除され、扉1
を開くことができる。このとき係止ピン36の突起部3
6bは受座20の水平方向でない位置に形成された凹孔
38に係合し、ラッチ板8を扉1が開閉可能な位置に保持
する事ができる。また右開きまたは左開きの扉1につい
ては、握り柄43を時計方向または反時計方向に回動さ
せることで対応でき、右開きまたは左開き専用のロック
ハンドルは必要ない。
【0022】扉を閉めて施錠するときは、板状鍵41の
握り柄43を握って施錠軸24を回動させ、ラッチ板8
を開口部に係止させて扉1を閉めた後、板状鍵41を鍵
溝27から抜き取る。このとき駆動ピン31の先端部31
bが板状鍵41のピン駆動部42に形成された第2の位
置決め溝46を通過するときに、先端部31bのテーパ
部がすべて水平方向となるため、係止ピン36の先端部
36bは駆動ピン31の係止孔40から離脱して駆動ピ
ン31の外周に当接し、当初の状態に戻ってロックされ
る。
握り柄43を握って施錠軸24を回動させ、ラッチ板8
を開口部に係止させて扉1を閉めた後、板状鍵41を鍵
溝27から抜き取る。このとき駆動ピン31の先端部31
bが板状鍵41のピン駆動部42に形成された第2の位
置決め溝46を通過するときに、先端部31bのテーパ
部がすべて水平方向となるため、係止ピン36の先端部
36bは駆動ピン31の係止孔40から離脱して駆動ピ
ン31の外周に当接し、当初の状態に戻ってロックされ
る。
【0023】本実施例によれば、駆動ピン31による解
錠は駆動ピン31を板状鍵41の第1の位置決め溝44
によって回動させるとともに軸方向に移動させ、駆動ピ
ン31に形成された係止孔40を所定の位置に位置決めさ
せて係止ピン36の移動を可能としなければ解錠できな
いので、不正解錠を完全に防止することができる。また
板状鍵41の握り柄43が斜め前方に傾斜しているの
で、回動時に前方に引張る力が掛からず、ピン駆動部4
2や鍵溝27の損傷の発生を防止することができる。
錠は駆動ピン31を板状鍵41の第1の位置決め溝44
によって回動させるとともに軸方向に移動させ、駆動ピ
ン31に形成された係止孔40を所定の位置に位置決めさ
せて係止ピン36の移動を可能としなければ解錠できな
いので、不正解錠を完全に防止することができる。また
板状鍵41の握り柄43が斜め前方に傾斜しているの
で、回動時に前方に引張る力が掛からず、ピン駆動部4
2や鍵溝27の損傷の発生を防止することができる。
【0024】さらに板状鍵41を鍵溝27に挿入すると
き、握り柄43が傾斜しているため鍵溝27への位置合
わせが容易となり、板状鍵41を鍵溝27から引き抜く
ときも、下方向の扉面の塗装などを損傷することを防止
できる。
き、握り柄43が傾斜しているため鍵溝27への位置合
わせが容易となり、板状鍵41を鍵溝27から引き抜く
ときも、下方向の扉面の塗装などを損傷することを防止
できる。
【0025】特に本実施例によると、駆動ピン31及び
第1のスプリング33はそれぞれ1個ですみ、係止ピン
36及び第2のスプリング37はそれぞれ2個ですむの
で、部品点数を低減し、構造を簡単で小型とすることが
できる。
第1のスプリング33はそれぞれ1個ですみ、係止ピン
36及び第2のスプリング37はそれぞれ2個ですむの
で、部品点数を低減し、構造を簡単で小型とすることが
できる。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば不
正解錠を完全に防止できるとともに、板状鍵の鍵溝に対
する抜き差しを周辺に傷付けるることなく容易に行うこ
とができる。又ハンドルの部品点数を低減し構造を簡単
で小型とすることができる。
正解錠を完全に防止できるとともに、板状鍵の鍵溝に対
する抜き差しを周辺に傷付けるることなく容易に行うこ
とができる。又ハンドルの部品点数を低減し構造を簡単
で小型とすることができる。
【図1】本考案の一実施例の構成を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1の正面図
【図4】図1の駆動ピンの構成を示す側面図。
【図5】本考案の一実施例による板状鍵の構成を示す縦
断面図。
断面図。
【図6】図5の正面図。
【図7】従来の扉用ロックハンドルの構成を示す側面
図。
図。
【図8】図7の横断面図。
【図9】従来の板状鍵の構成を示す斜視図。
1………扉 20……受座 20d…凹部 23……軸孔 24……施錠軸 27……鍵溝 31……駆動ピン 36……係止ピン 36a…係合部 36b…突起部 37……スプリング 40……係止孔 41……板状鍵 44……第1の位置決め
溝 46……第2の位置決め溝
溝 46……第2の位置決め溝
Claims (1)
- 【請求項1】 扉に固定され中心にこの扉に対して直角
方向に軸孔が形成された受座と、前記軸孔に回転自在に
嵌挿され、前面下部に板状鍵が軸方向に対して直角方向
に嵌挿される鍵溝が形成された施錠軸と、この施錠軸内
の中心において軸方向に摺動可能に嵌挿され、テーパ状
に形成された一端が前記鍵溝内に突出するように付勢さ
れ、かつ外周の所定の位置に軸方向に対して直角の方向
に1対の係止孔が形成された1本の駆動ピンと、前記施
錠軸内において軸方向に対して直角の方向に移動可能に
装着され、外側の一端に前記受座内周に形成された複数
個の凹部のうちの1個に係合可能な係合部を有し、かつ
内側の一端に前記駆動ピンに形成された係止孔に係止可
能な突起部を有する左右1対の係止ピンと、これらの係
止ピンを離間する方向に付勢するスプリングとを具備
し、前記板状鍵に、前記駆動ピンのテーパ状の一端が嵌
合してこの駆動ピンを回転させ、前記係止ピンがこの駆
動ピンの係止孔に嵌合する位置に位置決めする第1の位
置決め溝と、前記係止ピンが前記駆動ピンの係止孔に嵌
合しない位置に位置決めする第2の位置決め溝とをそれ
ぞれ形成したことを特徴とする扉用ロックハンドル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2336491U JP2543462Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 扉用ロックハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2336491U JP2543462Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 扉用ロックハンドル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04111874U JPH04111874U (ja) | 1992-09-29 |
| JP2543462Y2 true JP2543462Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31908628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2336491U Expired - Lifetime JP2543462Y2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 扉用ロックハンドル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543462Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP2336491U patent/JP2543462Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04111874U (ja) | 1992-09-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US2568273A (en) | Door lock | |
| KR960005340B1 (ko) | 인출회전형 문용 록핸들장치 | |
| JPH0735811Y2 (ja) | ベビーカーの保護枠の取付け構造 | |
| US6851287B1 (en) | Lock having a quick unlocking function | |
| JPH0733738B2 (ja) | 自動販売機用錠前 | |
| US3316742A (en) | Locks | |
| JP4401605B2 (ja) | サムターン | |
| JPS6272870A (ja) | 筒状自動ロック装置 | |
| JP2543462Y2 (ja) | 扉用ロックハンドル | |
| US5490404A (en) | Door locking handle assembly | |
| JP2573165B2 (ja) | 引出し回転型扉用ロックハンドル装置 | |
| US5921118A (en) | Shift lever lock structure of a car | |
| JP2820660B2 (ja) | 抜差し型扉用ロックハンドル装置 | |
| JP2724448B2 (ja) | キーハンドル取り外し型ロックハンドル装置 | |
| JPH0750534Y2 (ja) | 扉用ロックハンドル | |
| JPH07150829A (ja) | フリーホイール式シリンダ錠 | |
| JPH03115673A (ja) | シリンダー錠 | |
| JP2950731B2 (ja) | 錠前装置 | |
| JP2001288937A (ja) | 施解錠装置 | |
| JPS5823889Y2 (ja) | 文字合わせ錠 | |
| JP2605403Y2 (ja) | ハンドルロック | |
| JPH0613327Y2 (ja) | 空転蓋機構付き錠前 | |
| JPS5920522Y2 (ja) | 扉開閉及び施錠装置 | |
| JPS5927502Y2 (ja) | 軸方向ピンタンブラ錠機構を内蔵した扉用ハンドル装置 | |
| JPH0663391B2 (ja) | 錠 前 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970304 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |