JP2022113439A - Paper containers and paper containers with lids - Google Patents
Paper containers and paper containers with lids Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022113439A JP2022113439A JP2021009691A JP2021009691A JP2022113439A JP 2022113439 A JP2022113439 A JP 2022113439A JP 2021009691 A JP2021009691 A JP 2021009691A JP 2021009691 A JP2021009691 A JP 2021009691A JP 2022113439 A JP2022113439 A JP 2022113439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper container
- film
- paper
- formed film
- adhesive strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
Description
本開示は、紙製容器および蓋材付き紙製容器に関する。 The present disclosure relates to paper containers and paper containers with lids.
従来より、持ち帰り用の飲食物(いわゆる、テイクアウト商品)や、宅配される飲食物を収容する容器が知られている。 2. Description of the Related Art Conventionally, there have been known containers for housing take-out food and drink (so-called take-out products) and home delivery food and drink.
近年、海洋汚染の問題や環境負荷の低減を目的として、このような容器に使用する樹脂量の低減が求められており、樹脂量を削減したり、容器に使用する材質を変更したりすることが進められている。このような容器としては、紙容器と、上記紙容器の内壁に積層された成形フィルムとを備える紙製容器が知られている(例えば、特許文献1)。このような紙製容器では、食品が充填された後、蓋材によって、紙製容器が覆われるようになっている。 In recent years, there has been a demand for reducing the amount of resin used in such containers in order to reduce the problem of marine pollution and environmental impact. is in progress. As such a container, a paper container including a paper container and a formed film laminated on the inner wall of the paper container is known (for example, Patent Document 1). In such a paper container, after being filled with food, the paper container is covered with a cover material.
しかしながら、このような紙製容器では、紙容器と紙容器上に積層された成形フィルムとの間の接着強度が小さくなった場合、成形フィルムが紙容器から意図せず剥離してしまうおそれがある。この場合、紙製容器から蓋材を剥離することができない場合があり、紙製容器を開封することができない可能性がある。 However, in such a paper container, when the adhesion strength between the paper container and the formed film laminated on the paper container becomes small, the formed film may be unintentionally separated from the paper container. . In this case, the lid member may not be peeled off from the paper container, and the paper container may not be opened.
また、このような紙製容器では、環境負荷の低減を目的として、紙製容器に使用された紙のリサイクルが推進されている。しかしながら、上述した紙製容器では、紙容器と紙容器上に積層された成形フィルムとの間の接着強度が大きくなった場合、紙容器から成形フィルムを剥離することができないおそれがある。また、紙容器から成形フィルムを剥離した際に、紙容器に紙剥け(紙容器の一部が剥がれること)が生じてしまうおそれがある。この場合、紙をリサイクルすることができない可能性がある。このため、使用後に消費者が、紙容器から成形フィルムを簡単に剥離することができ、紙を容易にリサイクルできる容器が求められている。 In addition, with regard to such paper containers, recycling of the paper used for the paper containers is being promoted for the purpose of reducing the environmental load. However, in the paper container described above, when the adhesive strength between the paper container and the formed film laminated on the paper container increases, there is a possibility that the formed film cannot be peeled off from the paper container. In addition, when the formed film is peeled off from the paper container, there is a risk that the paper container will peel (partially peel off of the paper container). In this case, it may not be possible to recycle the paper. Therefore, there is a need for a container that allows the consumer to easily peel off the formed film from the paper container after use and that allows the paper to be easily recycled.
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、実用性およびリサイクル性を向上させることが可能な、紙製容器および蓋材付き紙製容器を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in consideration of such points, and an object thereof is to provide a paper container and a lid-attached paper container capable of improving practicality and recyclability.
一実施の形態による紙製容器は、底部と、前記底部に折れ線を介して連結された複数の側部と、各々の側部にそれぞれ折れ線を介して連結された複数のフランジ片とを有する紙容器と、前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備え、前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っており、前記フランジ片と前記成形フィルムとの間の接着強度は、1.0N/15mm以上であり、前記底部と前記成形フィルムとの間の接着強度、および前記側部と前記成形フィルムとの間の接着強度は、それぞれ0.05N/15mm以上0.4N/15mm以下である、紙製容器である。 A paper container according to one embodiment is a paper having a bottom, a plurality of side portions connected to the bottom portion via a fold line, and a plurality of flange pieces connected to each side portion via a fold line. A container and a formed film laminated on the surface of the paper container, wherein the side portions are adjacent to each other without being continuous, and the adhesive strength between the flange piece and the formed film is 1. 0 N/15 mm or more, and the adhesive strength between the bottom portion and the forming film and the adhesive strength between the side portions and the forming film are respectively 0.05 N/15 mm or more and 0.4 N/15 mm or less. It is a paper container.
一実施の形態による紙製容器において、前記フランジ片と前記成形フィルムとの間の接着強度は、5.0N/15mm以下であってもよい。 In one embodiment, the paper container may have an adhesive strength of 5.0 N/15 mm or less between the flange piece and the formed film.
一実施の形態による紙製容器において、前記フランジ片上に、ヒートシール層が設けられていてもよい。 In the paper container according to one embodiment, a heat seal layer may be provided on the flange pieces.
一実施の形態による紙製容器において、前記ヒートシール層の単位面積当たりの重量は、0.1g/m2以上10.0g/m2以下であってもよい。 In the paper container according to one embodiment, the weight per unit area of the heat seal layer may be 0.1 g/m 2 or more and 10.0 g/m 2 or less.
一実施の形態による蓋材付き紙製容器は、本開示による前記紙製容器と、前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器である。 A lidded paper container according to one embodiment is a lidded paper container including the paper container according to the present disclosure and a lid that seals the paper container.
本開示によれば、紙製容器および蓋材付き紙製容器の実用性およびリサイクル性を向上できる。 According to the present disclosure, it is possible to improve the practicality and recyclability of a paper container and a paper container with a lid.
以下、図面を参照して本実施の形態について説明する。図1乃至図7は本実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ紙製容器を正立させた状態(図1)における上方および下方のことをいう。なお、本明細書中、「表面」とは、内容物と向かい合う側の面、または紙製容器を正立させた際に上方を向く面のことをいう。 Hereinafter, this embodiment will be described with reference to the drawings. 1 to 7 are diagrams showing this embodiment. Each figure shown below is shown typically. Therefore, the size and shape of each part are appropriately exaggerated for easy understanding. In addition, it is possible to modify and implement as appropriate without departing from the technical idea. In addition, in each figure shown below, the same code|symbol is attached|subjected to the same part and detailed description may be partially abbreviate|omitted. In addition, numerical values such as dimensions and material names of each member described in this specification are examples as an embodiment, and are not limited to these, and can be appropriately selected and used. In this specification, terms specifying shapes and geometrical conditions, such as parallel, orthogonal, and perpendicular terms, not only have strict meanings but also include substantially the same states. In this specification, the terms "upper" and "lower" respectively refer to the upper and lower sides of the paper container in an upright state (FIG. 1). In this specification, the term "surface" refers to the side facing the contents or the side facing upward when the paper container is erected.
蓋材付き紙製容器
図1に示すように、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1は、紙製容器10と、紙製容器10を密封する蓋材50とを備えている。ここでは、まず、紙製容器10について説明する。
Paper Container with Lid Material As shown in FIG. 1, the
紙製容器
図1乃至図3に示すように、紙製容器10は、紙容器20と、紙容器20の表面に積層された成形フィルム40とを備えている。このうち紙容器20は、後述するブランク材30を組み立てることにより作製されるものである。
Paper Container As shown in FIGS. 1 to 3, the
(紙容器)
紙容器20は、底部21と、底部21に折れ線(第1折れ線)22を介して連結された複数の側部23と、各々の側部23にそれぞれ折れ線(第2折れ線)24を介して連結された複数のフランジ片25とを有している。
(paper container)
The
このうち底部21は、平面視略矩形状をもっている。なお、底部21が、平面視において八角形状等の多角形状をもっていてもよい。
Among them, the
底部21と側部23とを連結する折れ線(第1折れ線)22は、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、側部23を底部21に対して折り曲げやすくすることができる。なお、折れ線22がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、折れ線22近傍において、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、成形フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。
A fold line (first fold line) 22 that connects the
各々の側部23は、それぞれ底部21から上方に延びている。図示された例においては、紙容器20は4つの側部23を有しており、側部23は、全体として逆四角錐台形状に形成されている。しかしながら、これに限られるものではなく、側部23が、全体として逆八角錐台形状等の多角錐台形状に形成されていてもよい。
Each
複数の側部23同士は、互いに連続することなく隣り合っている。すなわち、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っている。これにより、紙容器20の全周にわたって、側部23と成形フィルム40との密着性を向上できるようになっている。また、各側部23同士が重なり合うことなく、互いに隣り合っていることにより、紙容器20に成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できるようになっている。なお、各側部23間には、空気が通過するための微少な隙間が形成されており、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられるように構成されている。
The
側部23とフランジ片25とを連結する折れ線(第2折れ線)24は、折れ線22と同様に、ミシン目状に形成されていてもよく、ハーフカット線であってもよい。これにより、フランジ片25を側部23に対して折り曲げやすくすることができる。なお、折れ線24がミシン目状に形成されている場合、後述するキャビティ側型60の吸引孔61から空気を吸引することにより、折れ線24近傍において、成形フィルム40が紙容器20に押しつけられる。これにより、成形フィルム40と紙容器20との密着性を向上できる。
A fold line (second fold line) 24 that connects the
各々のフランジ片25は、それぞれ側部23の上端から側方に向けて水平に突出している。図示された例においては、紙容器20は4つのフランジ片25を有しており、フランジ片25は、全体として環状に形成されている。
Each
複数のフランジ片25同士は、互いに連続することなく隣接している。すなわち、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接している。これにより、紙容器20の全周にわたって、フランジ片25と成形フィルム40との密着性を向上できるようになっている。また、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙容器20に成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40にピンホール等が生じることを抑制できるようになっている。さらに、各フランジ片25同士が重なり合うことなく、互いに隣接していることにより、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50をシールする際に、成形フィルム40と蓋材50との密着性を向上できるようになっている。これにより、蓋材50のシール不良が発生することを抑制できるようになっている。なお、本明細書中「隣接」とは、互いに隣り合う部材(例えば、フランジ片25)同士が全体にわたり隙間なく接触している場合の他、以下の(1)または(2)に該当する場合も含む。
(1)一の部材の一部のみが他の部材に対して接触した状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っていること。
(2)一の部材と他の部材とが互いに接触していない状態で、一の部材と他の部材とが互いに隣り合っている場合に、一の部材と他の部材との間の隙間の少なくとも一部が、一の部材および他の部材に対して成形フィルム40を接着する際に、成形フィルム40(後述するフィルム40a)が入り込むことができない程度の隙間であること。
The plurality of
(1) The one member and the other member are adjacent to each other with only a part of the one member in contact with the other member.
(2) When the one member and the other member are adjacent to each other while the one member and the other member are not in contact with each other, the gap between the one member and the other member At least a part of the gap should be such that the formed film 40 (
次に、紙容器20と、成形フィルム40との間の接着強度について説明する。
Next, the adhesive strength between the
底部21と成形フィルム40との間の接着強度、および側部23と成形フィルム40との間の接着強度は、それぞれ0.05N/15mm以上0.4N/15mm以下であってもよい。これらの接着強度が0.05N/15mm以上であることにより、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。とりわけ、蓋材付き紙製容器1の紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40が紙容器20の底部21または側部23から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。また、これらの接着強度が0.4N/15mm以下であることにより、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離できる。なお、底部21と成形フィルム40との間の接着強度と、側部23と成形フィルム40との間の接着強度とが互いに異なっていてもよい。例えば、側部23と成形フィルム40との間の接着強度が、底部21と成形フィルム40との間の接着強度よりも大きくなっていてもよい。また、接着強度は、JIS Z 0238:1998に準拠して、15mm巾の短冊状にカットしたサンプルについて、引張試験機(例えば、株式会社オリエンテック社製、テンシロン万能材料試験機:RTC1310A)を用いて、剥離速度50mm/minで、90°剥離試験を行うことにより測定できる。
The adhesive strength between the
フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度は、1.0N/15mm以上であってもよい。これにより、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40がフランジ片25から剥離してしまうことを抑制できる。このため、蓋材50の開封性が低下することを抑制できる。
The adhesive strength between the
また、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度は、5.0N/15mm以下であってもよい。これにより、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20から成形フィルム40を剥離することが困難になってしまうことを抑制できる。なお、この場合、成形フィルム40が剥離された紙容器20に紙剥け(紙容器の一部が剥がれること)が生じていてもよい。
Also, the adhesive strength between the
ここで、紙容器20の表面(後述するブランク材30の表面)の少なくとも一部に、ヒートシール剤が塗布されていてもよい。これにより、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を容易に調整できる。このため、所望の接着強度を容易に得ることができる。本実施の形態では、フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上にヒートシール層Hが設けられている。このヒートシール層Hは、フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上にヒートシール剤を塗布することにより形成されたものである。ヒートシール剤は、インキであってもよい。ヒートシール剤としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)を含有するものを使用することができる。また、ヒートシール剤としては、ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、塩素化EVA系、塩素化PP系、塩酢ビ系、ポリオール系、ポリエチレンイミン系、デンプン系、硝化綿系、ゴム系樹脂等を含んでいてもよい。さらに、ヒートシール剤は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法またはオフセット印刷法等により、フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上に塗布されてもよい。なお、図2等において、ヒートシール層Hが設けられた領域を網掛けで示している。
Here, a heat sealing agent may be applied to at least part of the surface of the paper container 20 (the surface of the
ヒートシール層Hの単位面積当たりの重量(すなわち、フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量)は、0.1g/m2以上10.0g/m2以下であってもよい。フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が0.1g/m2以上であることにより、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を所望の強度まで容易に大きくすることができる。このため、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40がフランジ片25から剥離してしまうことを抑制でき、蓋材50の開封性が低下することを抑制できる。また、フランジ片25(後述するフランジ片パネル35)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が10.0g/m2以下であることにより、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度が大きくなり過ぎることを抑制できる。このため、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20から成形フィルム40を剥離することが困難になってしまうことを抑制できる。
The weight per unit area of the heat seal layer H (that is, the amount of the heat sealant applied on the flange piece 25 (
(ブランク材)
次に、紙容器20を作製するためのブランク材30について説明する。図4に示すように、ブランク材30は、底部パネル31と、底部パネル31に第1折れ線32を介して連結された複数の側部パネル33と、各々の側部パネル33にそれぞれ第2折れ線34を介して連結された複数のフランジ片パネル35とを備えている。図示された例においては、ブランク材30は、側部パネル33およびフランジ片パネル35を4つずつ備えている。ブランク材30の底部パネル31、第1折れ線32、側部パネル33、第2折れ線34およびフランジ片パネル35は、それぞれ紙容器20の底部21、折れ線(第1折れ線)22、側部23、折れ線(第2折れ線)24およびフランジ片25に対応するものである。
(blank material)
Next, the
ブランク材30の底部パネル31、側部パネル33およびフランジ片パネル35は、一体に形成されている。このようなブランク材30は、ブランク材30を構成する紙材料に対して打ち抜き加工等を施すことによって作製することができる。
The
また、側部パネル33同士の間に隙間36が形成されている。この場合、各々の側部パネル33は、それぞれ台形状に形成されている。また、各々の側部パネル33は、それぞれ底部パネル31から延びる一対の側縁33aを有している。そして、側部パネル33の側縁33a同士の間に隙間36が形成されている。これにより、上述した紙製容器10において、各側部23同士が重なり合うことはなく、互いに隣り合うようになっている(図2および図3参照)。図示された例においては、各々の側部パネル33において、一対の側縁33aは、それぞれ、第1折れ線32側から第2折れ線34側に向かうにつれて、互いに離間する方向に延びている。
A
このようなブランク材30を構成する紙材料としては、例えば、坪量150g/m2以上600g/m2以下程度の各種の板紙、コート紙、カード紙、アイボリー紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙、コートボール等の加工紙等を使用することができる。
Examples of the paper material that constitutes the
(成形フィルム)
次に、図1乃至図3により、成形フィルム40について説明する。この成形フィルム40は、紙容器20を保護する役割を果たす。また、成形フィルム40は、容器形状をもっており、紙容器20の表面の全面を覆っている。これにより、紙製容器10に充填された内容物が、紙製容器10から漏れ出すことを抑制している。成形フィルム40は、例えばヒートシール(熱溶着)により、紙容器20に接着されている。
(molded film)
Next, the molded
このような成形フィルム40としては、耐水性、密封性、そして熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるフィルムであればよい。成形フィルム40としては、例えば、各種のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ-ト(PET)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカーボネート、ポリブテン、ポリビニルアルコ-ル、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、その他の各種の熱可塑性樹脂のフィルムを単独ないしラミネートして使用することができる。特に、紙製容器10に対してガスバリア性を付与したい場合には、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体、具体的には、PE/EVOH/PE、PP/EVOH/PE、A(アモルファス)・PET/EVOH/PEなどの層構成の積層体を用いることができる。
Such a molded
成形フィルム40は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)ポリエチレン(40μm)/アイオノマー(40μm)/ポリエチレン(40μm)(内側)
(外側)ポリプロピレン(30μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(40μm)/接着層(10μm)/ポリプロピレン(30μm)(内側)
(外側)ポリエチレン(20μm)/アイオノマー(30μm)/接着層(10μm)/エチレン-ビニルアルコール共重合体(10μm)/接着層(10μm)/アイオノマー(15μm)/エチレン・酢酸ビニル共重合体(20μm)(内側)
The molded
(Outside) Polyethylene (40 μm)/Ionomer (40 μm)/Polyethylene (40 μm) (Inside)
(Outside) polypropylene (30 μm)/adhesive layer (10 μm)/ionomer (40 μm)/adhesive layer (10 μm)/polypropylene (30 μm) (inner)
(Outside) polyethylene (20 μm)/ionomer (30 μm)/adhesive layer (10 μm)/ethylene-vinyl alcohol copolymer (10 μm)/adhesive layer (10 μm)/ionomer (15 μm)/ethylene/vinyl acetate copolymer (20 μm) ) (inside)
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。 Each of the above layers is formed by a dry lamination method, an extrusion lamination method, an extrusion coating method or other coating method according to a conventional method.
蓋材
次に、蓋材50について説明する。蓋材50は、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に全周にわたってシールされている。
Lid Material Next, the
このような蓋材50は、例えば、PET/シーラント、延伸ナイロン(ONY)/シーラント、PET/延伸ナイロン(ONY)/シーラント、PET/PE/シーラント、Kコート延伸ナイロン(KONY)/PE/シーラント、などの層構成の積層体を用いることができる。また、蓋材50を構成する積層体は、例えば、中間層にエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性材料を積層した積層体であってもよい。蓋材50は、例えば、PET/PE/エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)/PE/シーラント、などの層構成の積層体を用いることができる。
蓋材50は、例えば以下の層構成の積層体から作製されてもよい。
(外側)透明蒸着層付きポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/ナイロンフィルム(15μm)/ポリエチレンフィルム(40μm)(内側)
The
(Outside) Polyethylene terephthalate film with transparent vapor deposition layer (12 μm)/Nylon film (15 μm)/Polyethylene film (40 μm) (Inside)
なお、蓋材50を構成する積層体には、いわゆるイージーピール性を発現させることができる樹脂材料を用いることが好ましい。また、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
It should be noted that it is preferable to use a resin material capable of exhibiting so-called easy peel properties for the laminate constituting the
このような構成からなる蓋材付き紙製容器1では、まず、紙製容器10内に内容物が充填される。次に、紙製容器10の成形フィルム40のうち、フランジ片25に対応する領域に蓋材50がシールされる。これにより、内容物が充填された蓋材付き紙製容器1が得られる。なお、蓋材付き紙製容器1は、チルド食品用や冷凍食品用の容器であってもよく、あるいは、テイクアウト用の容器として使用することができる。また、内容物としては、惣菜、精肉、乳製品等の食品であってもよい。
In the lid-equipped
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、紙製容器10の製造方法および蓋材付き紙製容器1の製造方法について、図5乃至図7を用いて説明する。
Next, the operation of this embodiment having such a configuration will be described. Here, a method for manufacturing the
紙容器の製造方法
まず、ブランク材30を準備する。この際、まず、紙材料を準備し、この紙材料の所定の位置に、ヒートシール剤を塗布する。ヒートシール剤は、グラビア印刷法、フレキソ印刷法またはオフセット印刷法等により塗布してもよい。このようにして、紙材料の所定の位置に、ヒートシール層Hが設けられる。次に、紙材料をレーザー等により打ち抜くことによって、ブランク材30が得られる。
Paper Container Manufacturing Method First, a
次に、図5に示すように、ブランク材30を、キャビティ側型60に装着する。このキャビティ側型60には、吸引孔61が形成されており、吸引孔61から空気を吸引することによって、ブランク材30がキャビティ側型60に装着される。この際、ブランク材30の側部パネル33が、第1折れ線32に沿って底部パネル31に対して折り曲がる。同様に、ブランク材30のフランジ片パネル35が、第2折れ線34に沿って側部パネル33に対して折り曲がる。これにより、キャビティ側型60に装着された紙容器20が得られる。
Next, as shown in FIG. 5, the
次いで、紙容器20の表面に成形フィルム40を積層する。この際、まず、図6に示すように、成形フィルム40を構成するフィルム40aが、紙容器20の上方に配置される。次に、フィルム40aが、コア側型62(図7参照)によって加熱される。そして、フィルム40aがコア側型62によって十分に加熱された後、吸引孔61から空気が吸引される。これにより、フィルム40aが、紙容器20に吸い付けられる。また、この際、コア側型62が、フィルム40aを紙容器20に押しつける。これにより、フィルム40aが、紙容器20に密着する。
Next, the formed
その後、フィルム40aは、コア側型62設けられた切断機構63によって所望の形状に切断される。これにより、図7に示すように、紙容器20に積層された成形フィルム40が得られる。このようにして、紙製容器10が得られる。
After that, the
また、紙製容器10を作製することと並行して、蓋材50を準備する。この際、所定の積層体をドライラミネート法等によって作製する。その後、当該積層体を刃物等により所定の形状に打ち抜くことにより、蓋材50を作製する。
In parallel with the production of the
次に、紙製容器10に内容物を充填し、蓋材50によって紙製容器10を密閉する。この際、まず、紙製容器10に内容物(図示せず)を充填する。次に、成形フィルム40のうちフランジ片25に対応する位置に、蓋材50を載置する。
Next, the
次いで、図示しないシール熱板等によって、蓋材50を成形フィルム40にシールする。この際、例えば窒素ガス等により、紙製容器10内の空気を置換してもよい。
Next, the
このようにして、紙製容器10と、紙製容器10を密閉する蓋材50とを備える、蓋材付き紙製容器1が得られる。
In this way, the
以上のように本実施の形態によれば、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度が1.0N/15mm以上である。これにより、蓋材付き紙製容器1の紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40がフランジ片25から剥離してしまうことを抑制できる。このため、蓋材50の開封性が低下することを抑制できる。また、蓋材50の開封性が低下することを抑制できるため、蓋材50を紙製容器10から取り外す際に、紙製容器10に変形が生じてしまうことを抑制できる。このため、蓋材付き紙製容器1の実用性を向上できる。
As described above, according to this embodiment, the adhesive strength between the
また、本実施の形態によれば、底部21と成形フィルム40との間の接着強度、および側部23と成形フィルム40との間の接着強度が、それぞれ0.05N/15mm以上0.4N/15mm以下である。これにより、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。とりわけ、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40が紙容器20の底部21または側部23から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。また、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離できる。
Further, according to the present embodiment, the adhesive strength between
また、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できるため、蓋材付き紙製容器1の密閉性を向上できる。すなわち、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまった場合、紙容器20が容器としての形状を保持できなくなる可能性があり、紙容器20が座屈してしまう場合がある。この場合、蓋材50および成形フィルム40に対して意図しない力が加えられ、蓋材50が紙製容器10から意図せず取り外されてしまう可能性がある。これに対して本実施の形態では、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できるため、蓋材50が紙製容器10から意図せず取り外されてしまうことを抑制できる。このため、蓋材付き紙製容器1の密閉性を向上できる。この結果、蓋材付き紙製容器1のバリア性を高めることができ、内容物のロングライフ化を図ることができる。このため、フードロスを低減できる。
Moreover, since it can suppress that the molded
また、本実施の形態によれば、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度が5.0N/15mm以下である。これにより、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20から成形フィルム40を剥離することが困難になってしまうことを抑制できる。
Moreover, according to the present embodiment, the adhesive strength between the
さらに、本実施の形態によれば、フランジ片25上に、ヒートシール層Hが設けられている。これにより、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を容易に調整できる。このため、所望の接着強度を容易に得ることができる。
Furthermore, according to this embodiment, the heat seal layer H is provided on the
紙製容器の変形例
次に、図8乃至図15により、本実施の形態による紙製容器10の変形例について説明する。図8乃至図15において、図1乃至図7に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
Modified Example of Paper Container Next, a modified example of the
(紙製容器の第1変形例)
上述した実施の形態において、フランジ片25(フランジ片パネル35)上に、ヒートシール層Hが設けられている例について説明したが、これに限られない。例えば、図8に示すように、ヒートシール層Hが、底部21の周縁(すなわち、折れ線22)に沿って設けられていてもよい。すなわち、ヒートシール剤が、底部21の周縁(すなわち、折れ線22)に沿って、底部21上に塗布されていてもよい。この場合、図9に示すように、ブランク材30において、ヒートシール層Hが、底部パネル31の周縁(すなわち、第1折れ線32)に沿って設けられていてもよい。すなわち、ブランク材30において、ヒートシール剤が、底部パネル31の周縁(すなわち、第1折れ線32)に沿って、底部パネル31上に塗布されていてもよい。
(First modification of paper container)
In the embodiment described above, an example in which the heat seal layer H is provided on the flange piece 25 (flange piece panel 35) has been described, but the present invention is not limited to this. For example, as shown in FIG. 8, the heat seal layer H may be provided along the periphery of the bottom portion 21 (that is, along the fold line 22). That is, the heat sealing agent may be applied onto the
ここで、底部21の周縁近傍では、紙容器20と成形フィルム40との間に隙間が形成されやすい。このため、底部21の周縁近傍をきっかけとして、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまう可能性がある。
Here, a gap is likely to be formed between the
これに対して、ヒートシール剤が底部21の周縁に沿って底部21上に塗布されていることにより、底部21の周縁近傍において、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を大きくすることができる。このため、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。
On the other hand, since the heat sealing agent is applied on the
この場合、底部21(底部パネル31)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量は、0.1g/m2以上10.0g/m2以下であってもよい。底部21(底部パネル31)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が0.1g/m2以上であることにより、底部21と成形フィルム40との間の接着強度を所望の強度まで容易に大きくすることができる。このため、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。また、底部21(底部パネル31)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が10.0g/m2以下であることにより、底部21と成形フィルム40との間の接着強度が大きくなり過ぎることを抑制できる。このため、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20から成形フィルム40を剥離することが困難になってしまうことを抑制できる。
In this case, the application amount of the heat sealing agent applied on the bottom portion 21 (bottom panel 31) may be 0.1 g/m 2 or more and 10.0 g/m 2 or less. Since the amount of the heat sealing agent applied to the bottom portion 21 (bottom panel 31) is 0.1 g/m 2 or more, the adhesive strength between the
(紙製容器の第2変形例) (Second modification of paper container)
また、図10に示すように、ヒートシール層Hが、折れ線22を跨ぐように、底部21上および側部23上に設けられていてもよい。すなわち、ヒートシール剤が、折れ線22を跨ぐように、底部21上および側部23上に塗布されていてもよい。この場合、図11に示すように、ブランク材30において、ヒートシール層Hが、第1折れ線32を跨ぐように、底部パネル31上および側部パネル33上に設けられていてもよい。すなわち、ブランク材30において、ヒートシール剤が、第1折れ線32を跨ぐように、底部パネル31上および側部パネル33上に塗布されていてもよい。この場合においても、底部21の周縁(すなわち、折れ線22)近傍において、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を大きくすることができる。このため、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。
Moreover, as shown in FIG. 10 , the heat seal layer H may be provided on the
この場合、底部21(底部パネル31)上および/または側部23(側部パネル33)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量は、0.1g/m2以上10.0g/m2以下であってもよい。底部21(底部パネル31)上および/または側部23(側部パネル33)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が0.1g/m2以上であることにより、底部21および/または側部23と、成形フィルム40との間の接着強度を所望の強度まで容易に大きくすることができる。このため、成形フィルム40が紙容器20から意図せず剥離してしまうことを抑制できる。また、底部21(底部パネル31)上および/または側部23(側部パネル33)上に塗布されたヒートシール剤の塗布量が10.0g/m2以下であることにより、底部21および/または側部23と、成形フィルム40との間の接着強度が大きくなり過ぎることを抑制できる。このため、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20から成形フィルム40を分離することが困難になってしまうことを抑制できる。
In this case, the amount of the heat sealing agent applied on the bottom portion 21 (bottom panel 31) and/or the side portion 23 (side panel 33) is 0.1 g/m 2 or more and 10.0 g/m 2 or less. may be The application amount of the heat sealing agent applied on the bottom part 21 (bottom panel 31) and/or the side part 23 (side panel 33) is 0.1 g/m 2 or more, so that the
(紙製容器の第3変形例) (Third modification of paper container)
さらに、図12に示すように、ヒートシール層Hが、底部21上、側部23上およびフランジ片25上に設けられていてもよい。すなわち、ヒートシール剤が、底部21上、側部23上およびフランジ片25上に塗布されていてもよい。図示された例においては、ヒートシール剤は、紙容器20の表面の全面に塗布されている。また、フランジ片25上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量が、側部23上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量よりも大きくなっていてもよい。すなわち、フランジ片25上へのヒートシール剤の塗布量が、側部23上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっていてもよい。さらに、側部23上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量が、底部21上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量よりも大きくなっていてもよい。すなわち、側部23上へのヒートシール剤の塗布量が、底部21上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっていてもよい。
Furthermore, as shown in FIG. 12, a heat seal layer H may be provided on the
この場合、図13に示すように、ブランク材30において、ヒートシール剤は、底部パネル31上、側部パネル33上およびフランジ片パネル35上に塗布されていてもよい。図示された例においては、ヒートシール剤は、ブランク材30の表面の全面に塗布されている。また、フランジ片パネル35上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量が、側部パネル33上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量よりも大きくなっていてもよい。すなわち、フランジ片パネル35上へのヒートシール剤の塗布量が、側部パネル33上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっていてもよい。さらに、側部パネル33上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量が、底部パネル31上に設けられたヒートシール層Hの単位面積当たりの重量よりも大きくなっていてもよい。すなわち、側部パネル33上へのヒートシール剤の塗布量が、底部パネル31上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっていてもよい。
In this case, as shown in FIG. 13, in the blank 30, the heat sealing agent may be applied on the
本変形例によれば、紙製容器10において、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を容易に調整できる。このため、所望の接着強度を容易に得ることができる。
According to this modification, in the
ここで、蓋材50の開封性を向上させるためには、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を大きくすることが好ましい。一方、紙容器20のリサイクル性を向上させるためには、側部23と成形フィルム40との間の接着強度、および底部21と成形フィルム40との間の接着強度を小さくすることが好ましい。しかしながら、側部23と成形フィルム40との間の接着強度、および底部21と成形フィルム40との間の接着強度を小さくした場合、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40が紙容器20の底部21または側部23から意図せず剥離してしまう可能性がある。とりわけ、側部23と成形フィルム40との間の接着強度を小さくした場合、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40のうち、側部23に接着している部分をきっかけとして、成形フィルム40が紙容器20から剥離しやすくなる。このため、蓋材50の開封性を向上させつつ、紙容器20のリサイクル性を向上させるためには、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を、側部23と成形フィルム40との間の接着強度よりも大きくし、かつ、側部23と成形フィルム40との間の接着強度が所定の接着強度を有するように、側部23と成形フィルム40との間の接着強度を、底部21と成形フィルム40との間の接着強度よりも大きくすることが好ましい。
Here, in order to improve the openability of the
本変形例では、フランジ片25上へのヒートシール剤の塗布量が、側部23上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっており、側部23上へのヒートシール剤の塗布量が、底部21上へのヒートシール剤の塗布量よりも多くなっている。このため、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を、側部23と成形フィルム40との間の接着強度よりも大きくすることができ、側部23と成形フィルム40との間の接着強度を、底部21と成形フィルム40との間の接着強度よりも大きくすることができる。これにより、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40が紙容器20のフランジ片25、側部23および底部21から剥離してしまうことを抑制できる。また、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離できる。このため、蓋材50の開封性が低下することを抑制できるとともに、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離できる。
In this modification, the amount of heat sealing agent applied onto the
なお、図14および図15に示すように、ヒートシール剤は、ブランク材30の表面の全面に、所定のパターンで塗布されていてもよい。例えば、図14に示すように、ヒートシール剤は、水玉模様を呈するように、ブランク材30の表面に塗布されていてもよい。また、図15に示すように、ヒートシール剤は、ブランク材30の表面にストライプ状に塗布されていてもよい。なお、ヒートシール剤が構成するパターン形状は、特に限定されない。図示はしないが、ヒートシール剤は、ヒートシール剤が塗布されていない領域が水玉模様を呈するように、ブランク材30の表面に塗布されていてもよい。また、ヒートシール剤は、市松模様等の他の模様を呈するように、ブランク材30の表面に塗布されていてもよく、ブランク材30の表面に格子状に塗布されていてもよい。また、この際、図示はしないが、ブランク材30から作製される紙容器20においても、ヒートシール剤は、紙容器20の表面の全面に、所定のパターンで塗布される。なお、ヒートシール剤は、所定のパターンでブランク材30の表面の一部分に塗布されていてもよい。
In addition, as shown in FIGS. 14 and 15, the heat sealing agent may be applied to the entire surface of the
(紙製容器の第4変形例)
また、上述した実施の形態において、紙容器20の表面にヒートシール層Hを設ける(ヒートシール剤を塗布する)ことにより、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を調整する例について説明したが、これに限られない。例えば、成形フィルム40を加熱する温度を変更することにより、接着強度を調整してもよい。すなわち、接着強度を大きくしたい場合には、成形フィルム40の加熱温度を高くしてもよい。一方、接着強度を小さくしたい場合には、成形フィルム40の加熱温度を低くしてもよい。この場合においても、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を容易に調整できる。なお、コア側型62が、フィルム40aを紙容器20に押しつける際の圧力または時間を変更することにより、紙容器20と成形フィルム40との間の接着強度を調整してもよい。
(Fourth modification of paper container)
Further, in the above-described embodiment, an example in which the adhesive strength between the
次に、上記実施の形態における具体的実施例について述べる。 Next, specific examples in the above embodiment will be described.
(実施例1)
まず、図1に示す蓋材付き紙製容器1を作製した。この際、まず、紙容器20の材料として紙材(三菱製紙社製、Nパールカード(製品名)、坪量260g/m2)を準備した。また、成形フィルム40として、フィルム(住友ベークライト社製、スキンパック用フィルム)を準備した。次に、紙材の表面にフィルムを積層することにより、紙製容器10を作製した。この際、成形フィルム40を300℃に加熱した。さらに、蓋材50として、以下の層構成を有するフィルムをドライラミネート法により作製し、当該フィルムにより、紙製容器10を密封した。
PET(12μm)/接着剤/ONY(15μm)/接着剤/PE(50μm)
(Example 1)
First, the lid-attached
PET (12 µm)/adhesive/ONY (15 µm)/adhesive/PE (50 µm)
(1)開封性評価試験および実用性評価試験
次に、開封性評価試験および実用性評価試験を行った。この際、まず、作製した蓋材付き紙製容器1の紙製容器10から蓋材50を取り外した。そして、蓋材50の取り外しやすさを評価した。また、この際、紙製容器10の変形等を観察し、実用性評価を行った。
(1) Unsealability Evaluation Test and Practicality Evaluation Test Next, an unsealability evaluation test and a practicality evaluation test were conducted. At this time, first, the
(2)接着強度評価試験
次に、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度評価試験を行った。試験片としては、成形フィルム40が接着したフランジ片25を、幅15mm、長さ50mmの矩形状に切り出したものを用いた。この際、各々のフランジ片25において、それぞれ3つずつ、計12個の試験片を作製した。次に、これらの試験片について、引張試験機(例えば、株式会社オリエンテック社製、テンシロン万能材料試験機:RTC1310A)を用いて、剥離速度50mm/minで、90°剥離試験を行うことにより、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を測定した。そして、全試験片の平均値をフランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度とした。
(2) Adhesion Strength Evaluation Test Next, an adhesion strength evaluation test between the
また、側部23と成形フィルム40との間の接着強度評価試験を行った。試験片としては、成形フィルム40が接着した側部23を、幅15mm、長さ50mmの矩形状に切り出したものを用いた。この際、各々の側部23において、それぞれ3つずつ、計12個の試験片を作製した。次に、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を測定した場合と同様にして、側部23と成形フィルム40との間の接着強度を測定した。そして、全試験片の平均値を側部23と成形フィルム40との間の接着強度とした。
Also, an adhesive strength evaluation test between the
さらに、底部21と成形フィルム40との間の接着強度評価試験を行った。試験片としては、成形フィルム40が接着した底部21を、幅15mm、長さ50mmの矩形状に切り出したものを用いた。この際、計3個の試験片を作製した。次に、フランジ片25と成形フィルム40との間の接着強度を測定した場合と同様にして、底部21と成形フィルム40との間の接着強度を測定した。
Furthermore, an adhesive strength evaluation test between the
(3)剥離性評価試験
次に、剥離性評価試験を行った。この際、紙製容器10の紙容器20から成形フィルム40を剥離した。そして、成形フィルム40の剥がしやすさを評価した。
(3) Peelability Evaluation Test Next, a peelability evaluation test was conducted. At this time, the formed
(実施例2)
成形フィルム40を紙容器20に接着する際、成形フィルム40を320℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Example 2)
In the same manner as in Example 1, except that the formed
(実施例3)
成形フィルム40を紙容器20に接着する際、成形フィルム40を350℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Example 3)
In the same manner as in Example 1, except that the formed
(実施例4)
紙容器20の材料として紙材(王子マテリア社製、Newピジョン(製品名)、坪量260g/m2)を使用したこと、成形フィルム40を紙容器20に接着する際、成形フィルム40を320℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Example 4)
A paper material (manufactured by Oji Materia Co., Ltd., New Pigeon (product name), basis weight: 260 g/m 2 ) was used as the material of the
(実施例5)
成形フィルム40を紙容器20に接着する際、成形フィルム40を260℃に加熱したこと、以外は実施例4と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Example 5)
In the same manner as in Example 4, except that the formed
(比較例1)
成形フィルムを紙容器に接着する際、成形フィルムを260℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Comparative example 1)
In the same manner as in Example 1, except that the formed film was heated to 260 ° C. when adhering the formed film to the paper container, an unsealability evaluation test, a practicality evaluation test, an adhesive strength evaluation test, and a peelability evaluation test were conducted. gone.
(比較例2)
成形フィルムを紙容器に接着する際、成形フィルムを280℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Comparative example 2)
In the same manner as in Example 1, except that the formed film was heated to 280 ° C. when adhering the formed film to the paper container, an unsealability evaluation test, a practicality evaluation test, an adhesive strength evaluation test, and a peelability evaluation test were conducted. gone.
(比較例3)
成形フィルムを紙容器に接着する際、成形フィルムを360℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Comparative Example 3)
In the same manner as in Example 1, except that the formed film was heated to 360 ° C. when adhering the formed film to the paper container, an unsealability evaluation test, a practicality evaluation test, an adhesive strength evaluation test, and a peelability evaluation test were conducted. gone.
(比較例4)
紙容器の材料として紙材(王子マテリア社製、OKフレース(製品名)、坪量260g/m2)を使用したこと、成形フィルムを紙容器に接着する際、成形フィルムを320℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Comparative Example 4)
A paper material (manufactured by Oji Materia Co., Ltd., OK Frace (product name), basis weight 260 g/m 2 ) was used as the material for the paper container, and the formed film was heated to 320 ° C. when adhering the formed film to the paper container. An openability evaluation test, a practicality evaluation test, an adhesive strength evaluation test, and a peelability evaluation test were conducted in the same manner as in Example 1 except for the above.
(比較例5)
成形フィルムを紙容器に接着する際、成形フィルムを370℃に加熱したこと、以外は実施例1と同様にして、開封性評価試験、実用性評価試験、接着強度評価試験および剥離性評価試験を行った。
(Comparative Example 5)
In the same manner as in Example 1, except that the formed film was heated to 370 ° C. when adhering the formed film to the paper container, an unsealability evaluation test, a practicality evaluation test, an adhesive strength evaluation test, and a peelability evaluation test were conducted. gone.
以上の結果を表1に示す。 Table 1 shows the above results.
上記表1の開封性評価試験の欄において、「○」は、成形フィルム40が紙容器20から剥離することなく、紙製容器10から蓋材50を取り外せることができたことを意味する。また、「△」は、紙製容器から蓋材を取り外した際に、成形フィルムの一部が紙容器から剥離したことを意味する。さらに、「×」は、成形フィルムが紙容器から剥離することにより、紙製容器から蓋材を取り外せなかったことを意味する。
In the column of the openability evaluation test in Table 1 above, “◯” means that the
また、上記表1の実用性評価試験の欄において、「○」は、紙製容器10から蓋材50を取り外した際に、紙製容器10に変形が生じていなく、かつ、成形フィルム40が紙容器20から剥離していなかったことを意味する。また、「△」は、紙製容器から蓋材を取り外した際に、紙製容器に変形は生じていなかったが、成形フィルムの一部が紙容器から剥離したことを意味する。さらに、「×」は、成形フィルムが紙容器から剥離することにより、紙製容器から蓋材を取り外せなかったこと、または、紙製容器から蓋材を取り外した際に、紙製容器に変形が生じていたことを意味する。
In addition, in the practicality evaluation test column of Table 1 above, "○" indicates that the
また、上記表1の剥離性評価試験の欄において、「○」は、紙容器20から成形フィルム40を剥離した際に、紙容器20に紙剥け(紙容器の一部が剥がれること)が生じていなく、かつ、成形フィルム40を紙容器20から容易に剥離できたことを意味する。また、「△」は、紙容器から成形フィルムを剥離した際に、紙容器に紙剥けが生じていたことを意味する。さらに、「×」は、紙容器から成形フィルムを剥離した際に、紙容器に非常に多くの紙剥けが生じていたことを意味する。
In addition, in the column of peelability evaluation test in Table 1 above, "◯" indicates that paper peeling (partial peeling of the paper container) occurred in the
この結果、表1に示すように、開封性評価試験において、比較例1による蓋材付き紙製容器では、成形フィルムが紙容器から剥離することにより、紙製容器から蓋材を取り外せなかった。また、比較例2による蓋材付き紙製容器では、紙製容器から蓋材を取り外した際に、成形フィルムの一部が紙容器から剥離していた。 As a result, as shown in Table 1, in the openability evaluation test, in the paper container with lid material according to Comparative Example 1, the lid material could not be removed from the paper container due to the peeling of the formed film from the paper container. In addition, in the paper container with lid according to Comparative Example 2, when the lid was removed from the paper container, part of the formed film was peeled off from the paper container.
これに対して、実施例1乃至実施例5による蓋材付き紙製容器1では、成形フィルム40が紙容器20から剥離することなく、紙製容器10から蓋材50を取り外せることができた。このため、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1では、紙製容器10から蓋材50を取り外す際に、成形フィルム40がフランジ片25から剥離してしまうことを抑制でき、蓋材50の開封性が低下することを抑制できることがわかった。
On the other hand, in the lid-equipped
また、表1に示すように、実用性評価試験において、比較例1による蓋材付き紙製容器では、成形フィルムが紙容器から剥離することにより、紙製容器から蓋材を取り外せなかった。また、比較例2による蓋材付き紙製容器では、紙製容器から蓋材を取り外した際に、成形フィルムの一部が紙容器から剥離していた。さらに、比較例5による蓋材付き紙製容器では、紙製容器から蓋材を取り外した際に、紙製容器に変形が生じていた。 Further, as shown in Table 1, in the practicality evaluation test, in the paper container with lid material according to Comparative Example 1, the lid material could not be removed from the paper container because the formed film was separated from the paper container. In addition, in the paper container with lid according to Comparative Example 2, when the lid was removed from the paper container, part of the formed film was peeled off from the paper container. Furthermore, in the paper container with lid according to Comparative Example 5, the paper container was deformed when the lid was removed from the paper container.
これに対して、実施例1乃至実施例5による蓋材付き紙製容器1では、紙製容器10から蓋材50を取り外した際に、紙製容器10に変形が生じていなく、かつ、成形フィルム40が紙容器20から剥離していなかった。このため、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1では、実用性を向上できることがわかった。
On the other hand, in the lid-equipped
また、表1に示すように、剥離性評価試験において、比較例3による蓋材付き紙製容器では、紙容器から成形フィルムを剥離した際に、紙容器に紙剥けが生じていた。また、比較例4および比較例5による蓋材付き紙製容器では、紙容器から成形フィルムを剥離した際に、紙容器に非常に多くの紙剥けが生じていた。 In addition, as shown in Table 1, in the peelability evaluation test, the paper container with a cover member according to Comparative Example 3 had paper peeling when the formed film was peeled from the paper container. In addition, in the paper containers with cover material according to Comparative Examples 4 and 5, when the formed film was peeled off from the paper container, a large amount of peeling occurred in the paper container.
これに対して、実施例1乃至実施例5による蓋材付き紙製容器1では、紙容器20から成形フィルム40を剥離した際に、紙容器20に紙剥けが生じていなく、かつ、成形フィルム40を紙容器20から容易に剥離できた。このため、本実施の形態による蓋材付き紙製容器1では、紙容器20をリサイクルする際に、紙容器20と成形フィルム40とを容易に分離でき、リサイクル性を向上できることがわかった。
On the other hand, in the lid-equipped
本開示は上記実施の形態および各変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。 The present disclosure is not limited to the above-described embodiment and modifications as they are, and can be embodied by modifying constituent elements without departing from the gist of the present disclosure at the implementation stage. Also, various inventions can be formed by appropriate combinations of the plurality of constituent elements disclosed in the above embodiment and modifications. Some components may be deleted from all the components shown in the embodiment and each modification.
10 紙製容器
20 紙容器
21 底部
22 折れ線
23 側部
24 折れ線
25 フランジ片
40 成形フィルム
H ヒートシール層
REFERENCE SIGNS
Claims (5)
前記紙容器の表面に積層された成形フィルムとを備え、
前記側部同士は、互いに連続することなく隣り合っており、
前記フランジ片と前記成形フィルムとの間の接着強度は、1.0N/15mm以上であり、
前記底部と前記成形フィルムとの間の接着強度、および前記側部と前記成形フィルムとの間の接着強度は、それぞれ0.05N/15mm以上0.4N/15mm以下である、紙製容器。 A paper container having a bottom portion, a plurality of side portions connected to the bottom portion via a fold line, and a plurality of flange pieces connected to each side portion via a fold line, respectively;
A formed film laminated on the surface of the paper container,
The side portions are adjacent to each other without being continuous,
The adhesive strength between the flange piece and the formed film is 1.0 N/15 mm or more,
The paper container, wherein the adhesive strength between the bottom and the formed film and the adhesive strength between the side and the formed film are 0.05 N/15 mm or more and 0.4 N/15 mm or less, respectively.
前記紙製容器を密封する蓋材とを備える、蓋材付き紙製容器。 The paper container according to any one of claims 1 to 4;
A paper container with a lid, comprising a lid that seals the paper container.
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021009691A JP7593137B2 (en) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | Paper containers and paper containers with lids |
| JP2021112253A JP7293283B2 (en) | 2021-01-25 | 2021-07-06 | Paper containers and paper containers with lids |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021009691A JP7593137B2 (en) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | Paper containers and paper containers with lids |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021112253A Division JP7293283B2 (en) | 2021-01-25 | 2021-07-06 | Paper containers and paper containers with lids |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022113439A true JP2022113439A (en) | 2022-08-04 |
| JP7593137B2 JP7593137B2 (en) | 2024-12-03 |
Family
ID=82658041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021009691A Active JP7593137B2 (en) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | Paper containers and paper containers with lids |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7593137B2 (en) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116238792A (en) * | 2023-03-16 | 2023-06-09 | 济南绿宝机械制造有限责任公司 | A kind of highly airtight packaging box and its manufacturing method |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07187192A (en) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | Container |
| JP2000185729A (en) * | 1998-12-18 | 2000-07-04 | Dainippon Printing Co Ltd | Liquid paper container |
| JP2000238846A (en) * | 1998-12-21 | 2000-09-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Sealed package |
| JP2001072042A (en) * | 1999-09-09 | 2001-03-21 | Lining Container Kk | Composite tray container |
-
2021
- 2021-01-25 JP JP2021009691A patent/JP7593137B2/en active Active
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07187192A (en) * | 1993-12-28 | 1995-07-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | Container |
| JP2000185729A (en) * | 1998-12-18 | 2000-07-04 | Dainippon Printing Co Ltd | Liquid paper container |
| JP2000238846A (en) * | 1998-12-21 | 2000-09-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Sealed package |
| JP2001072042A (en) * | 1999-09-09 | 2001-03-21 | Lining Container Kk | Composite tray container |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116238792A (en) * | 2023-03-16 | 2023-06-09 | 济南绿宝机械制造有限责任公司 | A kind of highly airtight packaging box and its manufacturing method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP7593137B2 (en) | 2024-12-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2183106B1 (en) | Multi-purpose covering for hygienically covering a container top | |
| CN105253449B (en) | Clad vessel with peelable film | |
| US9346598B2 (en) | Scored and labeled resealable packaging | |
| JP6263907B2 (en) | Container sealing structure and inner seal material | |
| JP4121220B2 (en) | Composite tray container | |
| JP2022113439A (en) | Paper containers and paper containers with lids | |
| JP7293283B2 (en) | Paper containers and paper containers with lids | |
| JP6163902B2 (en) | Lid material | |
| JP5655488B2 (en) | 2-stage container | |
| JP2022152885A (en) | Blank material, paper container, and paper container with lid material | |
| JP2022113451A (en) | Paper container, paper container with lid member and blank material | |
| JP7655088B2 (en) | Paper containers, paper containers with lids and blanks | |
| JP2025023716A (en) | Paper container with lid | |
| JP4853154B2 (en) | Lid with a hot water drainer | |
| EP4414097A2 (en) | Container with a peelable resealable membrane and method of manufacturing | |
| JP7324431B1 (en) | Paper containers with lids, blank materials and paper containers | |
| JP2023050973A (en) | Blank material, paper container and paper container with lid material | |
| JP7582017B2 (en) | Blanks, paper containers and paper containers with lids | |
| JP5974468B2 (en) | Partially opening lid material and packing material for storing granular material using the same | |
| JP2023050962A (en) | Blank material, paper container and paper container with lid material | |
| JP7622375B2 (en) | Skin pack mount, skin pack package including same, and method of using same | |
| JP2023117968A (en) | Blank material, paper container and paper container with lid | |
| JP2013141999A (en) | Partially openable lid member and packaging body for storing powder and granular material | |
| JP2022112894A (en) | Blanks, paper containers and paper containers with lids | |
| JP2022172832A (en) | Paper container, blank material, paper container with lid, and method for manufacturing paper container |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231128 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240514 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240611 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240807 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20241022 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20241104 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7593137 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
