佐賀

戦後８０年

真珠湾攻撃84年　広尾彰さん、特殊潜航艇で真珠湾攻撃“最初”の戦死者　「軍神」翻弄された遺族　／佐賀

　◇無念と美談仕立て、二重の苦しみ　太平洋戦争の発端となった米ハワイの真珠湾攻撃から8日で84年が過ぎた。小型潜水艦・特殊潜航艇で攻撃に加わり、亡くなった乗組員9人は最初の戦死者「九軍神」として戦意高揚に利用された。そのうちの1人、広尾彰さんのおい靖彰さん（82）＝鳥栖市＝は「みんながプロパガンダに

コロナ感染13人　定点当たり0．54人　／佐賀

　県は17日、新型コロナウイルスの24医療機関での定点観測による8～14日の感染状況を発表した。感染者報告数は前週と同じ13人で、定点当たりの感染者報告数は0・54人だった。高齢者施設1カ所（12人）でクラスター（感染者集団）が確認された。【西貴晴】

「肥前刀の技と美」　逸品20点を展示　県立博物館　／佐賀

　県立博物館（佐賀市）は、佐賀藩主鍋島家のお抱え刀工として活躍した肥前忠吉一門が製作した20点以上に上る刀剣の展覧会「肥前刀の技と美」を開催中だ。　きめ細かい肌合いの地鉄が特徴で、江戸時代には幕府や諸大名への贈り物として重宝された。「当時の職人のこだわりを感じて」と担当者。2026年1月12日まで。

はがき随筆

寂しい師走　鳥栖市　横山慎哉（79）　／佐賀

　いよいよ12月となった。喜びも悲しみも月日と共に流れてゆく。若い頃は夢があり、師走になるとうれしかった。　早いものでもう後期高齢者である。60歳で定年退職して、別の会社で70まで働き、それから次の会社に移り現在まだ在職中だ。60以降はいずれも契約社員であるが、働く喜びがあり、年の差なんて全く考えな

佐賀－上海便　22日から運休　来年3月28日まで　／佐賀

　県は16日、佐賀空港と中国・上海空港を結ぶ定期便が運休することを明らかにした。運休期間は22日から2026年3月28日。運航する中国の春秋航空から連絡があった。　佐賀－上海便は12月1日以降、従来の週4往復が週2往復に減便されていた。この際、春秋航空側から「航空需要の落ち込み」と理由を説明されてい

「在来線を犠牲にしても新幹線の前提は…」　佐賀知事、減便に疑問符

　佐賀県の山口祥義知事は16日、九州新幹線長崎ルート（西九州新幹線）新鳥栖－武雄温泉間の在り方について、博多－肥前鹿島間を走る特急「かささぎ」減便を引き合いに「『在来線に犠牲を払ってでも新幹線がほしいものだ』という前提がいかがなものか」と述べた。11月議会閉会後、報道陣の質問に答えた。　長崎ルートの

佐賀ノリ好発進　今季初入札　平均単価は過去最高　／佐賀

　県産の養殖ノリの今シーズン最初の入札会が15日、佐賀市の県有明海漁協であった。一枚当たりの平均単価は過去最高を記録し、佐賀ノリのブランド復活と4年ぶり日本一奪還に向けて好スタートを切った。　漁協によると、入札会には全国51社のノリ商社の担当者ら約300人が参加した。この日の出品枚数は1億1668万

はがき随筆

お節介　吉野ケ里町　秋山初美（89）　／佐賀

　恒例の地区主催のグランドゴルフ大会に参加した。青空の下、老若男女笑顔で集まった。班別チーム、家族チーム等々並んで役員さんの話を聞く。隣のチームは若い家族チーム。小学低学年の姉と弟妹。男の子が一人すねている。家族は誰も構わない。ゲームが終わり元通り並んで成績発表を待つ。男の子はまださえない態度。家族

踊る自衛官、SNSで反響　狙ったのは格好良さよりも愛されキャラ

　「まーべりっく」と呼ばれる自衛官が佐賀にいる。ゆったりとした体形で大ヒット映画の主人公と同じサングラスをかけながら、交流サイト（SNS）上でコミカルに踊る。自衛官のイメージとはかけ離れたようなパフォーマンスだが、それには訳がある。　◇「しゃべらないキャラクター」が注目集め　まーべりっくがいるのは、

社告

あすの新聞、休みます　／佐賀

　きょう14日（日）は新聞製作を休み、15日（月）の新聞は休ませていただきます。ご了承ください。毎日新聞社

はがき随筆

老いて、いざ　鳥栖市　荒木文夫（77）　／佐賀

　「生き足りぬ」。そんな心残りがあったろう。60代で亡くなった伯父の三十三回忌。お寺で法要を済ませ、料理店でいとこたちと食事会。伯父を偲（しの）んだ。　帰りの列車は乗客がまばら。窓ガラスに顔を近づけ外を見た。家々やビル群の灯（あか）りが瞬く間に流れて見えなくなる。遠くの暗闇を見つめた。亡き妻、父母、

悲しくも心温まる…　「特攻隊員のピアノ」朗読劇　佐賀で20日上演

　文化施設「サンメッセ鳥栖」（佐賀県鳥栖市）に残る「特攻隊員のピアノ」をモチーフにした悲しくも心温まる朗読劇「午前0時のラジオ局　特攻隊員のピアノ」が20日、同施設で上演される。脚本を担当したNBCラジオ佐賀局長兼アナウンサーで小説家の村山仁志（ひとし）さんは父親が特攻隊員で出撃を待つ中、終戦を迎え

はがき随筆

小春日和の庭の花　佐賀市　石井周明（74）　／佐賀

　我が家の庭は家内の朝顔、ポーチュラカに次いで私が好きなコスモスを持ち込み、放っておいても咲き誇る。今年はさらに増えた。隣町からのムラサキゴテンはかつて住んだ三田川の旧宅にも偶然咲いていて、やはり亡き母が宗像で育てた観葉植物の鉢に挿すと見事に咲く。先日、近くの産直店で知人出荷のカーネーションを買い、

「約束していても…」　特急「かささぎ」減便、佐賀で募る「不信感」

　JR九州の来春のダイヤ改正で減便が決まった、博多（福岡市）と肥前鹿島（佐賀県鹿島市）を結ぶ特急「かささぎ」。九州新幹線長崎ルート（西九州新幹線）の開業後3年間は本数を維持すると地元と合意していたJR九州は、期限が過ぎると地元の理解を得ることなく減便を独断した。新幹線の未整備区間を巡る議論に動きがよ

幕末・明治維新の佐賀の熱気伝える　地元劇団が公演　17日から

　幕末・明治維新当時の佐賀の歴史を取り上げた地元アマチュア劇団の公演「今日も、ここで。」が17～21日、佐賀市である。日本赤十字社の創設者で佐賀出身の佐野常民（つねたみ）らを主人公に、幕末・維新期と現代を行き来する物語。「維新の歴史を見つめ直し、当時の佐賀の若者の熱意を思い起こしてほしい」というのが

高校駅伝・ラグビー全国大会出場校　県に報告　／佐賀

　◇駅伝　男子　鳥栖工「ベストを出し切る」　女子　佐賀清和「全員主役で頑張る」　◇ラグビー　佐賀工「日本一を目指す」　男子第76回、女子第37回全国高校駅伝競走大会（毎日新聞社、日本陸上競技連盟など主催）に県代表として出場する鳥栖工、佐賀清和の選手らと、第105回全国高校ラグビー大会（毎日新聞社、日

はがき随筆

優しい人に逢えた　伊万里市　齋藤和子（77）　／佐賀

　はがき随筆の同好会に参加するため佐賀へ。草野さんが体調が悪くなり、私の一人旅。　車で三間坂駅へ。早速切符を買おうとお金を入れても出てこず、知らない男性が助けてくれて買うことができた。ところが、電車が信号の不調で1時間遅れに。大変、携帯を家に忘れていた。知らない男性から「僕ので（どうぞ）」と言われ、

国際NPO「テラ・ルネッサンス」　福岡「警固界隈」若者支援、充実へ「あいむ」と協定　／佐賀

　福岡市・天神の警固公園に集まる「警固界隈（かいわい）」と呼ばれる若者らを支援するNPO法人「あいむ」と、海外の紛争地で自立支援に取り組む認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」（京都）が、包括連携協定を結んだ。両団体が連携を強化し、警固界隈への支援充実を図るのが目的で、協定期間は2026年4月から2年

多文化共生活動　日本語教師語る　博多で来月シンポ　／佐賀

　多文化共生に関する市民活動をテーマにしたシンポジウムが2026年1月10日午後2～4時、福岡市博多区の博多バスターミナル第1ホールで開かれる。日本語教師が登壇し、活動内容や思いを語り合う。　県内を拠点に活動するNPO多文化共生プロジェクトとインターカルト日本語教員養成研究所（東京都）が共催する。参

佐賀市老人ホーム傷害致死公判　元職員に懲役10年求刑　判決は17日　／佐賀

　佐賀市の老人ホームで5月、入所者の男性（87）に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪に問われた元職員、下津浦弘平被告（36）の裁判員裁判が10日、佐賀地裁（山田直之裁判長）で開かれ、検察側は懲役10年を求刑し、結審した。判決は17日。　検察側は論告で「執拗（しつよう）な暴行で非常に悪質だ」と指摘