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『ばけばけ』車夫・永見の「妻子持ち」は史実通り? 実はモデルは熊本移住後すぐ、とんでもない事件を起こしていた

連続テレビ小説『ばけばけ』107話では、専属車夫の永見が涙を流す場面が描かれました。

永見を泣かせた手紙

『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第22週107話では、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、専属車夫の「永見剣造(演:大西信満)」が涙を流しているのを目撃しました。実は永見には松江に残してきた妻子がおり、自分よりさらに不器用だという妻からもらった手紙を読んで泣いていたのです。

 107話では永見の涙の理由を知ったヘブンが「ナルホド」と言っていましたが、史実ではその後、残念な出来事が起きていました。

 実はヘブンのモデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)には、松江時代から雇っていた人力車の車夫に裏切られ、彼をクビにしたという逸話があります。まだ熊本にやってきたばかりの1891年の年末、ハーンは親友の西田千太郎(「錦織友一」のモデル)への手紙で、車夫にお金を渡したものの、無駄遣いされてしまったことを語っていました。

 この車夫は、松江から熊本への移住の際、自分からハーンたちについていきたいと懇願したそうです。しかしその後、彼には松江に残してきた妻がいた(ハーンは手紙で「捨てた」と表現している)ことが分かりました。ハーンは妻を気の毒に思って車夫にお金を15円ほど渡し、身なりを整えて松江に帰ってあげるように言いつけます。しかし、車夫はそれに従わず、ハーンの目を盗んでお金を別のことで散財してしまったそうです。

 西田への手紙を読む限り、ハーンは怒るというよりも呆れたような様子で、「わたしは、もう(車夫を)助けることはできませんでした」「そのずるさにおろかさが重なって、もう一日たりともわが家に置くことはできなかったのです」と、彼を「お払い箱」にしたことを語っています。

 真面目な永見はモデルの人物のようなことはしないでしょうが、ヘブンが彼の妻子をことを思い、永見にお金を渡して松江に帰らせる、という展開はあるかもしれません。今後に注目です。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ! 「トキが眠い原因これでは」 コチラが1893年に生まれた『ばけばけ』モデル夫妻の「可愛すぎる長男」の写真です

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